男子ゴルフの全米オープン選手権(6月13〜16日、米ノースカロライナ州)の出場権を懸けた日本地区最終予選が20日、滋賀県日野町の日野GC(6910ヤード、パー70)で行われ、上位3人に与えられる出場権を石川遼(32)=カシオ、河本力(24)=大和証券、清水大成(25)=ロピア=が獲得した。36ホールのストローク戦で石川と河本が9アンダーのトップとなり、8アンダーの5人によるプレーオフの2ホール目でバーディーを奪った清水が滑り込んだ。

 豪打の河本、小技が得意な清水。対称的な2人の若者がメジャー大会でも最もタフなセッティングで知られる全米オープン選手権への出場権を手にした。8アンダーで迎えた36ホール目の9番。8アンダーの河本はバーディーを奪って9アンダーとした。

 「ホッとしています」という河本は「感じとしては、10アンダーなら確実、9アンダーならプレーオフにはいけると思っていた。だから、9番は取りにいきました。完璧なバーディーでした」と振り返り、「全米ではまずは決勝ラウンドにいきたい。いつかは海外メジャーで優勝したいので」と意気込んだ。

 一方、8アンダーの5人によるプレーオフにもつれ込んだ清水はこの予選会で3年連続のプレーオフになった。まずは1ホール目で1人が脱落。2ホール目の15番でバーディーを奪って、抜け出した。

 「2年前はプレーオフで負けて補欠。昨年は補欠を決めるプレーオフで補欠になった。嫌な感じはしたけど、集中した。本当にうれしい」と満面の笑みを浮かべ、「世界で自分がどこまで通用するかを確認したい」と抱負を語った。