◇21日 ソフトバンク21―0楽天(みずほペイペイドーム)

 楽天は球団創設1年目の2005年以来、19年ぶりの大敗北を喫した。5回までに大量20点を失うなど立つ瀬なし。8回にさらに1点を失って計21失点となった。

 「1対0でも21対0でも負けは負けなんで」と今江敏晃監督は悔しさを必死でこらえ、「あまりにもふがいない試合になってしまったので、応援していただけるファンの皆さんに本当に申し訳ない」と粛々とわびるしかなかった。

 4月20日に中日が阪神戦(甲子園)で記録した15失点を上回る今季両リーグワースト失点で、プロ野球での1試合20失点は2020年7月28日にヤクルトが阪神戦(神宮)以来、4季ぶり。球団にとっても20失点以上は05年3月27日のロッテ戦以来、2度目。プロ野球に参入して2試合の悪夢で、その時のスコアは「0―26」だった。

 先発登板したポンセが2回に先頭の山川から5連打を打たれるなど、この回だけで打者11人、4長打を含む被安打8で7点を献上した。3回以降も失点を重ね、4回途中11安打12失点で降板。2番手の桜井も6失点するなど救援陣まで次々と打ち込まれた。

 ポンセも「テリブル(ひどかった)」と肩を落とし、指揮官も「もう切り替えてやるしかない。嫌でも試合はある。立ち向かっていかなければいけない」と歯をくいしばった。