Text by CINRA編集部

ゲバルト団体による展覧会『ゲバルト:制度の暴力に対する抵抗の変遷』が5月18日から飯田橋・東京日仏学院、神楽坂・CAVE-AYUMI GALLERY、神楽坂・セッションハウス 2Fギャラリーで開催される。


ゲバルト団体は昨年5月に東京で設立された芸術的、政治的団体。団体名は1960年代の日本におけるドイツ語の「Gewalt」の解釈に由来し、この文脈では「ゲバルト」は「暴力」と呼ばれる制度への反動、「反暴力」を意味する語だという。キュレーション集団として構想されたゲバルト団体は、積極的参画の芸術実践や革命運動の歴史、アクション、行動、行為、ゲリラ、儀式、暴動、デモ、市民的不服従、共同体などの反乱の現代的な様式を研究するためのプラットフォームでもあるとのこと。


同展は、制度の暴力の中で特定の芸術形態がどのように発展していくかを示し、同時に社会活動、反乱、現代の革命的な闘争における芸術の役割を問うもの。反乱のメタファーや積極的参画実践に基づいた作品が展示される。


5月25日には國分功一郎の講演や、吉田喜重監督『エロス+虐殺』の上映、6月15日には今宿未悠らが出演するオールナイトイベントが行なわれるほか、会期中にはさまざまなイベントが予定されている。詳細はゲバルト団体のオフィシャルサイトを確認しよう。


キュレーションはアレクサンドル・タルバが担当。各会場の参加アーティストは以下の通り。


東京日仏学院
足立正生、nadir B.、三浦一壮、Cabaret Courant faible、バディ・ダルル、遠藤薫、FanXoa、ジャン=バティスト・ファーカス、太湯雅晴、石川雷太、城之内元晴、三宅砂織、ミグリン・パルマヌ、嶋田美子


CAVE-AYUMI GALLERY
ユニ・ホン・シャープ、キュンチョメ


セッションハウス 2Fギャラリー
Onirisme Collectif/花岡美緒