■航続距離は最長で400km

1972年に母国フランスで発売されたコンパクトハッチの「ルノー 5(サンク)」は、1984年に発売された3ドアと5ドアを設定した2代目で姿を消しています。映画や小説などに登場するなど、小粋なFFフレンチコンパクトとして知られてきました。その後は、ルノー クリオ(日本名ルーテシア)にバトンを受け継いでいます。

「ルノー 5 E-TECH エレクトリック」のエクステリア
「ルノー 5 E-TECH エレクトリック」のエクステリア

2024年2月26日、ジュネーブ国際モーターショーで発表された「ルノー 5 E-TECH エレクトリック」は、「ルノー 5」の車名が単に復活したのではなく、そのコンセプトをバッテリーEV(BEV)に落とし込んだ現代らしいEVモデルといえます。なお、ルノー・ジャポンでは、日本導入を検討しているそうですから気になります。

「ルノー 5 E-TECH エレクトリック」のリヤまわり
「ルノー 5 E-TECH エレクトリック」のリヤまわり

「ルノー 5 E-TECH エレクトリック」のボディサイズ(欧州仕様)は、全長3920×全幅1770×全高150mmで、ホイールベースは2540mm。

なお、日本向けの生産終了がアナウンスされたAセグメントのトゥインゴは、全長3645×全幅1650×全高1545mm、ホイールベースは2490mm。「ルノー 5 E-TECH エレクトリック」は、Aセグメント以上、小さめのBセグメント級といったサイズ感になっています。

「AmpR」スモールシャシーをベースに、容量40kWhと52kWhの2種類のバッテリー、出力70kW、90kW、110kWの3タイプのモーターが設定されています。航続距離は、52kWh版のコンフォートレンジが最大で400km(WLTP)、40kWhのアーバンレンジが最大で300km(WLTP)とアナウンスされています。0-100km/h加速は、8.0秒、最高速は150km/hに達します。

「ルノー 5 E-TECH エレクトリック」のインテリア
「ルノー 5 E-TECH エレクトリック」のインテリア

なお、日本での発売時期や価格などは現時点では明らかにされていません。

(塚田 勝弘)