川西拓実(JO1)と桜田ひよりがダブル主演する映画『バジーノイズ』より、場面写真が解禁された。

 本作は、むつき潤の同名漫画をドラマ『silent』監督の風間太樹のメガホンにより映画化。原作は、登場人物たちの心理描写のリアルさ、DTM(デスクトップミュージック)を題材に、独特な音楽表現とタイムリーなテーマ性でSNSを中心に熱い支持と共感を集め、デジタルネイティブ世代における新しい音楽コミックスとして大きな話題を呼んだ。

 マンションの住み込み管理人をしながら、「音楽を奏でること」だけを生きがいにしている清澄。人と関わることを必要とせずシンプルな生活を送っていた彼に、上の部屋に住む女性・潮が挨拶を交わしてきた。その日、失恋をしたと言う彼女は、毎日音漏れしていた清澄の音楽を楽しみに聞いていたと打ち明ける。やがて潮が投稿した何気ない演奏動画によって、自分の音楽を誰かに聴かせようなどと思ってもいなかった清澄の世界が大きく変わっていく―。

 主演を務めるのは、JO1の川西拓実。映画初主演の川西は、人とかかわることを必要とせず、たったひとつの“すきなもの”である音楽をPCで作り、ひとり奏でるだけのシンプルな生活を送っている清澄を演じる。

 そしてもう一人の主演は、『silent』に続き、風間監督と2回目のタッグを組むことになる桜田ひより。自分の気持ちに素直に生き、清澄の閉じた世界に強烈なノイズが流れ込むきっかけとなる潮を演じる。

 さらに、レコード会社に勤める潮の幼なじみ・航太郎に井之脇海、清澄と音楽を始めることになるベーシスト・陸役に柳俊太郎。

 今回解禁されたのは、清澄、潮、航太郎、陸の4人の姿を捉えた場面写真。孤独で静かな世界でひとり音楽を奏でる清澄、そしてその清澄の部屋に、窓ガラスを割って入り込む潮から広がって行く清澄の音楽は、潮の幼なじみでレコード会社に勤める航太郎、そして航太郎が担当するマザーズデイのベーシストである陸を巻き込み、“AZUR”というバンドを誕生させることに。

 場面写真では、清澄と陸が音楽を奏で、潮と航太郎が見守りながらAZURが動き出していく様子が捉えられている。さらに夜の交差点で佇む清澄と潮の姿も。風間監督ならではのエモく切ない夜の街での登場人物たちのシーンも注目だ。

 本作では、映画初主演の川西が役に入りやすいようにと、可能な限り順撮りが行われた。最初は風間組を熟知する桜田が座長的な存在で、年上でキャリアもある井之脇と柳が川西を引っ張っていったが、新しいチャレンジへの好奇心にあふれ吸収力にも優れた川西が、仲間とともににどんどん成長していく姿が物語の清澄の姿にシンクロしており、物語への没入感を高めている。

 映画『バジーノイズ』は、5月3日より全国公開。