今回紹介するのは、爽やかな新緑の季節にぴったりの抹茶をはじめとする日本茶を使ったアフタヌーンティー。奥深い日本茶の世界に触れられる、東京・京都・大阪の人気ホテル3軒の期間限定アフタヌーンティー情報をお届けします。


「抹茶アフタヌーンティー 〜Time of Green〜」

◆東京ベイ潮見プリンスホテル


「抹茶アフタヌーンティー〜Time of Green〜」のイメージ。平日1名5,100円〜、土・日・祝名5,600円〜(税・サ込)。

 潮見駅より徒歩1分というロケーションにある「東京ベイ潮見プリンスホテル」では、抹茶スイーツと点茶体験が楽しめる「抹茶アフタヌーンティー〜Time of Green〜」を2024年7月31日(水)まで提供中だ。


ウェルカムドリンクは、味わいの異なる2種の抹茶「梅の白」と「雅」。“点茶体験”ができるのが最大のポイント。

 このアフタヌーンティーのテーマは、“抹茶の時間”。爽やかな新緑を思わせる上品な抹茶の味わいに癒されながら、優雅なひとときを過ごしてほしいとの想いが込められている。

 席につくとサーブされる、ウェルカムドリンクから“抹茶の時間”はスタートする。ウェルカムドリンクは、味わいの異なる2種の抹茶で、ゲスト自身が抹茶を点てる“点茶体験”ができるのが特徴。自分自身で抹茶を点てることで、抹茶本来の上品な香りと奥深い味わいをダイレクトに感じてほしいという粋な趣向だ。


抹茶そばとアジアの調味料を合わせた「冷製抹茶そば アジアンstyle」など、和テイストも取り入れたセイボリープレートのイメージ。

 黒みつ生クリーム・緑茶クッキー・抹茶カスタードが包まれた抹茶クレープを香ばしくキャラメリゼした「抹茶ブリュレクレープ」、わらび餅を抹茶クリームで巻いたロールケーキ「抹茶ロールケーキ」、抹茶エスプーマクリームにフルーツ・抹茶ブラウニーなどをディップしていただく「抹茶エスプーマディップ」など、香り高い抹茶を存分に味わえる贅沢なスイーツは全7種。

 そして「手毬寿司」や「抹茶そば」など、“和”の要素を取り入れ、見た目も楽しく仕上げられたセイボリーは全5種のラインアップ。


スペシャリテ「抹茶シューモンブラン」のイメージ。

 さらに注目したいのが、スペシャリテの「抹茶シューモンブラン」。

 カスタードクリーム・いちごジャム・生クリーム・フレッシュいちごが入ったシュー生地の上に、モンブランクリームを贅沢に絞った一品で、抹茶クリームのほろ苦さやカスタードクリームの滑らかな触感、いちごのジューシーな果肉が口いっぱいに広がる絶妙なひと品だ。

 そして、コーヒーやオーガニックティーをはじめ、抹茶ラテ、さくらハーブティーなど、約20種類のドリンクがフリーフローで楽しめる。


「Restaurant & Bar TIDE TABLE Shiomi(タイドテーブルシオミ)」の店内。

 アフタヌーンティーを提供しているのは、今昔を織り交ぜたアート空間が魅力の「Restaurant & Bar TIDE TABLE Shiomi(タイドテーブルシオミ)」。自然光が差し込む心地良さに新緑の訪れを感じながら、「東京ベイ潮見プリンスホテル」でしか味わえない、抹茶の魅力にふれるアフタヌーンティーが堪能できる。

東京ベイ潮見プリンスホテル

所在地 東京都江東区潮見2-8-16
電話番号 03-6666-5218(レストラン予約係/10:00〜18:00)
https://www.princehotels.co.jp/shiomi/

「千の茶会アフタヌーンティー 〜京のお庭〜」

◆THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)

 京阪グループのフラッグシップホテル「THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)」で、2024年7月15日(月・祝)までの期間に楽しめるのが、創業300年以上の歴史を誇る京都の老舗日本茶専門店のお茶を使用した「千の茶会アフタヌーンティー 〜京のお庭〜」だ。


「千の茶会アフタヌーンティー 〜京のお庭〜」のイメージ。1名6,700円(税・サ込)、2日前までに要予約、1名より利用可。

ウェルカムデセール&ウェルカムティー(玉露「甘露」)のイメージ。

「千の茶会アフタヌーンティー」と題された今回のお茶尽くしのアフタヌーンティーは、スイーツやセイボリーに使用するお茶を京都の「一保堂茶舖」からセレクトしているのが特徴。「一保堂茶舖」は、1717年(享保2年)に創業し、京都に本店を構える日本茶専門店の老舗中の老舗だ。

 ゲストを迎えるウェルカムドリンクには、じっくりと時間をかけて純氷で抽出することで、旨み、甘み、濃厚さ、青々しさをしっかりと引き出した玉露「甘露」が用意される。まずはお茶の持つ個性をウェルカムデセールとのペアリングで愉しみたい。


スイーツ(写真)やセイボリーには、抹茶、玉露、煎茶、番茶、むぎ茶が使用されている。

 ティースタンドには、庭石や苔玉、水面に映し出された夕焼けなどから着想を得たという、見た目にも愉しめるスイーツ全7種が並び、涼やかな“京のお庭”の風情を演出。

 抹茶を苔に見立てた苔玉ムース、ほうじ茶の茶葉と抹茶の風味をそれぞれに混ぜ込んだみたらし団子などのスイーツ。炒った玄米の食感が楽しいキッシュなどのセイボリー。そして定番のミルクと、ほうじ茶を混ぜ込んで焼き上げた2種類のスコーン。

 スイーツはもちろんのこと、スコーンやセイボリーにも「一保堂茶舗」の茶葉が使用されている。


フリーフローで楽しめる、「一保堂茶舖」ティーセレクションのイメージ。

 さらに20種類以上のフリーフローのドリンクに加えて、このアフタヌーンティー提供期間限定で、日本茶6種をラインアップ。日本茶の持つ味の深みや複雑さ、余韻など、その奥深さと愉しみ方を提案してくれる。

 緑とやわらかな光あふれる「TEA AND BAR」で、京の庭の風情とともに日本茶の魅力にふれる、贅沢かつ優雅なティータイムをぜひこの機会に。


千年の都・京都に伝わる茶の湯文化を現代的にアレンジしたカフェ&バー「TEA AND BAR」。

THE THOUSAND KYOTO(ザ・サウザンド京都)

所在地 京都府京都市下京区東塩小路町570
電話番号 075-351-0700 (レストラン総合受付/10:00〜19:00)
https://www.keihanhotels-resorts.co.jp/the-thousand-kyoto/

「お茶アフタヌーンティー 〜雅な茶会〜」

◆リーガロイヤルホテル


「お茶アフタヌーンティー 〜雅な茶会〜」のイメージ。1名5,819円(税・サ込)。予約は2名または4名にて受付、3日前までのオンライン予約限定。

 大阪の「リーガロイヤルホテル」では、2024年6月23日(日)まで、伝統的な“日本庭園”を抹茶や煎茶を使用したスイーツで表現した「お茶アフタヌーンティー 〜雅な茶会〜」をオンライン予約限定で提供している。


ウェルカムドリンクのお抹茶と「彩り串スイーツ」のイメージ。

 お茶会気分を盛り上げるウェルカムドリンク(抹茶)とともに、このアフタヌーンティーのはじまりを飾るのは、一本に“和×洋”の魅力が詰まったカラフルな「彩り串スイーツ」だ。甘酸っぱいいちごやフルーティーなあんこを乗せたお団子に、フランボワーズ風味のマカロン、煎茶を練り込み白あんを巻いた煎茶ロールケーキと、和菓子と洋菓子を交互に味わえるパティシエいちおしの自信作。


上段と中段は、日本庭園をイメージした和洋折衷のスイーツプレート。

 3段プレートには、日本庭園を手のひらサイズに表現した本物そっくりのお茶スイーツが美しく並ぶ。

 まろやかなムースがとろける「苔玉に見立てた抹茶ムース」や、器で“ししおどし”をイメージし、底に和三盆カラメルソースを忍ばせた「抹茶のなめらかプリン」。砂で水面の波やうねりを描く“枯山水”を表現した「抹茶とレモンのケーキ」は、抹茶とほのかに香る柑橘の組み合わせが楽しめるひと品だ。

 また、庭園の木々の葉をイメージした「抹茶バターサンド」は、濃厚な抹茶バタークリームが挟んであり、食べ進めるごとに風味や渋みが広がり、深みのある味わいが楽しめる。


下段はセイボリープレート。「ハーブチキンロール」「小エビとアボカドの抹茶のブルスケッタ」「抹茶と小豆とホワイトチョコのスコーン」の3品。

季節ごとに表情を変える庭園が目の前に広がる、1階の「メインラウンジ」。

 日本庭園を望む1階の「メインラウンジ」で提供されるこの「お茶アフタヌーンティー 〜雅な茶会〜」は、お茶スイーツを味わいながら、“日本庭園でお茶会”をしているような気分が満喫できる。

リーガロイヤルホテル

所在地 大阪府大阪市北区中之島5-3-68
電話番号 06-6441-0956(「メインラウンジ」直通)
https://www.rihga.co.jp/osaka

文=立花奈緒(ブレーンシップ)