かつてフリーのキャスターとして引っ張りだこだった山本モナ(48)が弁護士を目指しており、今しがたロースクールを卒業したばかりだとか。しばらくテレビで姿を見かけない間、どのような暮らしを送っていたのか。早稲田大でのキャンパスライフについて、本人に話を聞いてみた。

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「法曹界への憧れが」

 山本本人が語る。

「学習院大の法学部を出ていて、元々、法曹界への憧れがありました。メディアに出演していた頃は忙しくて勉強する時間なんてありませんでしたが、結婚して子どもを産んでから、改めて司法試験に挑戦してみようと思ったんです」

 本格的に勉強を始めたのは、19年に第3子を産んでからのことだった。

「最初は独学で参考書を読み始めたのですが、さすがに時間がかかりそうだったので、予備校の通信教育を自宅で受けることにしました。でも、やっぱりもっと本腰を入れて勉強したいと思うようになり、ロースクール受験を決め、22年から早稲田大法科大学院の既習コースに通うことになりました。夫も“やってみたらいいんじゃないか”と応援してくれたんです」

授業に家事に子育て

 とはいえ、キャンパスライフは多忙を極めた。コロナ禍の影響下にあった22年度は、週2日だけ通学して残りの2日はオンライン授業だったが、23年度は週4日の通学となった。

「6時30分に起きて上の子たちを小学校に行かせて、下の子を幼稚園に送り届けた後、早い時で8時50分から、遅くても10時40分から、夕方まで授業を受けます。終わりが遅くなる日は早大生御用達のお弁当屋さんで家族のご飯を買っていく。そして、自宅に帰って家事を済ませ子どもたちを寝かしつけると、だいたい22時を回ってしまう。そこから25〜26時まで勉強する日々でした」

若い学生の恋模様に“いいね、青春だね”

 20代が中心のクラスメイトからキャスターだった過去について聞かれる機会は少なく、普通の学生として交流を育んだそうだ。

「若い学生たちの間には恋模様がありました。“あの二人が付き合ったらしいよ”なんて話を聞いたり、気になる人についての相談をされたり……。“いいね、青春だね”とほほ笑ましく思ってしまいました」

 3月17日に卒業式を終え、来たる司法試験は7月10日から始まる。すでに企業法務を主に取り扱う弁護士事務所から、内定を得ているとのことだ。

 最後に山本は力強くこう言い切った。

「司法試験に受かって弁護士になれるように、死ぬ気で頑張ります」

 人生経験が豊かな彼女だからこそ、守ることができるクライアントがきっといるに違いない。

「週刊新潮」2024年4月4日号 掲載