5月上旬に納付書が届き、5月末までに支払う自動車税は、最近ではクレジットカードでの分割払いを選べる自治体も増えましたが、利用すると損するケースもあり、注意が必要です。

■自動車税をクレジットカードで分割払いにする

自動車税は、一部の自治体では「地方税お支払サイト」や「F-REGI公金支払い」といった納付サイトでクレジットカード払いできます。クレジットカード払いであれば支払い(引き落とし)を先延ばしにできるだけでなく、分割払いやリボ払いもできるため、当面の負担を軽くできます。

ただし、クレジットカード払いでは、納付サイトの決済手数料がかかります。手数料額は税額によって異なり、たとえば、「地方税お支払サイト」の場合、クレジットカードで2万5000円を納めたときの決済手数料は187円(税抜き)です。

また、分割払いを利用すると、納付サイトの決済手数料以外にクレジットカード会社への分割払い手数料もかかります。

■クレジットカード払いにしないほうがよいのはこんな人

クレジットカード払いを避けたほうが無難と考えられるのは、5月末に自動車税を支払って6月に車検を受ける人です。車検の際に必要な納税証明書が発行されないからです。

「車検に納税証明書は要らなくなったのでは?」と思うかもしれませんが、たしかにそのとおりです。ただそれは、納税確認が電子化されたため、証明書が要らなくなったのです。

クレジットカード払いの場合、納税したことをオンライン上で確認できるようになるまでに3〜4週間ほどかかります。

車検が近く、納税確認が間に合うかどうか不安なら、納付書を使って銀行やコンビニエンスストアの窓口で支払い、納税証明書をもらったほうがよいでしょう。

■1回払いが難しい人にはこんな手もある

ただし、銀行やコンビニエンスストアで自動車税を支払う場合、1回払いしかできません。手持ちの現金で1回払いが難しい場合、カードローンで借りたお金で納税する方法があります。

自動車税を分割払いするのではなく、ローンの返済を分割にすることで、負担を分散できますし、納税証明書もその場でもらえます。また、必要に応じて車検費用を借りてもよいでしょう。

ただし、カードローンを利用すると金利がかかるため、追加返済や一括返済も利用するなどして、なるべく短期間で返せる計画を立てましょう。

文・松田聡子(ファイナンシャル・プランナー)
編集・dメニューマネー編集部