『そこに山があるから』放送100回記念イベント

 俳優の南野陽子(56)が20日、レギュラー出演中BS朝日の登山番組『そこに山があるから』の放送100回記念イベント『そこ山フェスティバル』に出席し、楽屋裏で取材に応じて山にまつわる思い出を語った。

 昨年から『そこに山があるから』レギュラーとして、全国各地の山に登って絶景を堪能してきた南野。この日はレギュラー陣の本上まなみ、金子貴俊と山にまつわるトークでイベントを盛り上げたが、かつては「休みがあったら、その日は100歩も歩かないくらいのインドア派でした」という。

 30代なかばを過ぎた頃、富士登山に興味を持ったのが登山に打ち込みはじめたきっかけだった。「『日本人なら一生に一度は富士山に登らないと』と周りの人と盛り上がって、言い出しっぺとして引くに引けなくなりました」と、富士山登頂に備えてトレーニングを始めたが、その方法は「2リットルのペットボトルを2本背負って、高層マンションの非常階段を登り降りしました」というユニークなもの。

「富士山に登れて『私にもできた』と思って、いろんな山に行ってみたくなって。友達には山に詳しい人が少なかったんですが、この番組でも『今度はここに行ってみたい』と発見があったり、山ですれ違う人と『こんにちわ』と一声かけあることができるのも山の良さです」と登山の面白さについて続けた。

 本上、金子に比べて「低山担当です(笑)」と取材陣を笑わせつつ、「ドラマでは活発な役が多かったのですが、本当に運動が苦手で自然の中で育ったわけでもなく、遠足も『中止になればいいのに』と思うタイプでしたが、スタジオの中でお仕事をしていると思考が煮詰まってしまう時があって、そういう時に自然や山の中に行きたくなりました」と登山を始めてからの心境の変化を語った。

「山に行くと、景色の中で前向きな気持ちになって帰ってこられることがあり『私も自然の一員だな』と実感することもあります。(日常生活では)つい通販にも頼りがちなので、老後の足腰のためにも登りやすい山を(笑)登っていきます」と、登山で足腰を鍛えていきたいと意気込んだ。

 南野は昨年11月に離婚を発表して以来、取材陣の前に登場するのはこの日が初めてだった。ENCOUNT編集部