原作者の夢枕氏がサプライズ登壇

 俳優の山崎賢人が9日、都内で行われた映画『陰陽師0(ゼロ)』の大ヒット御礼舞台あいさつに染谷将太、板垣李光人、佐藤嗣麻子監督も登壇した。

 本作は、累計発行部数は700万部超の夢枕獏氏による小説『陰陽師』シリーズが原作。安倍晴明が陰陽師になる前の知られざる学生時代を描いた、完全オリジナルストーリーが展開される。

 4月19日に封切り。公開から約3週間となり、この日会場には感想メッセージが寄せられた。「山崎賢人の新たな美しさ魅力が詰まった映画。本当に毎回挑戦と努力、体現する力がすばらしい」との声が紹介されると、山崎は「今回呪術に挑戦して使えるようになったので(笑)。努力したのでうれしいです」と喜んだ。

 改めて呪術シーンについて聞かれると「手の動きと呪文を同時にやるのが難しかった。指の形も特徴的で、普段使わない形なので(手が)硬いんです。なのでそれをほぐしながら、呪文を覚えて、それが本当に難しかった」と回想。すると佐藤監督が「指が長くて、みんながみとれる。ほかの人ではできない」といい、共演した染谷も「同じようにできない。指がつれちゃう。現場でずっとブツブツと呪文を練習しているのを見ていた」と明かした。

 この日は原作者の夢枕氏がサプライズ登壇。キャスト3人にそれぞれ手書きのメッセージを送った。山崎が演じた若き日の安倍晴明を「いろんな安倍晴明があるけど、その安倍晴明から外れていない。山崎さんの晴明を見て『これいいな』って」と称賛。また、帝を演じた板垣については「不思議な色気がある人。妙に妖しいところがあって。その話をかみさんに言ったら『そうなのよ!』って。ファンになったと伝えてくれと言われました」とうれしそうに報告した。

※山崎賢人の「崎」の正式表記はたつさきENCOUNT編集部