3月も下旬になると、春らしい日が増えてきました。今回は、Amazonプライムで視聴可能な映画の中から、春気分になれる「漫画原作の実写化映画」をピックアップして紹介します。

●春気分になれる「漫画原作の実写化映画」:ストロボ・エッジ

 2015年に公開された映画『ストロボ・エッジ』。原作は咲坂伊緒さんの同名漫画です。約10年前の映画になりますが、今も第一線で活躍している福士蒼汰さん、有村架純さん、山田裕貴さんらが出演されています。今と比べると幼く初々しい雰囲気のある3人の演技を楽しむこともできます。

 高校の人気者・蓮(福士さん)と、素直で純粋な女子高生・仁菜子(有村さん)がある日、学校からの帰り道に電車の中で遭遇することで物語は動き出します。接点のなかった2人ですが、その日を機に少しずつ関わる機会が増え、お互いに少しずつ意識するようになり……。

 『ストロボ・エッジ』は咲坂さんの作品の中でも“青春三部作”として知られ、残りの2作品は『アオハライド』と『思い、思われ、ふり、ふられ』です。いずれも映画化やアニメ化など、さまざまな媒体で映像化されている作品なので、知っている人も多いのではないでしょうか。

 続けて3作品を見ると、より一層世界観を楽しむことができます。

●春気分になれる「漫画原作の実写化映画」:3月のライオン

 2017年に前後編で2作品の映画が公開された『3月のライオン』。原作は羽海野チカさんの同名漫画で、主人公・桐山零を神木隆之介さんが演じました。

 幼い頃に家族を失い、父親の友人であった棋士・幸田に内弟子として引き取られたのが主人公の零です。そこから将棋にのめり込み、15歳でプロ棋士になります。高校生でありながらプロ棋士として将棋に打ち込む中で、地元の人との出会いや友人との関係を描いています。

 漫画原作の実写化としては珍しい前後編の2部作品ですが、見始めるとその世界観に入り込み、のめり込むこと間違いなしです。神木隆之介さんのお芝居も素晴らしく、目が離せなくなるでしょう。他にも有村架純さん、姉妹役の倉科カナさんと清原果耶さん、特殊メイクを施して挑んだ染谷将太さんなど豪華キャストがそろっています。

 映画の後編、終盤にはオリジナルエピソードも組み込まれているので、漫画を読んでいたりアニメを見ていたりした人も楽しめる内容です。

●春気分になれる「漫画原作の実写化映画」:orange -オレンジ-

 2015年に公開された映画『orange -オレンジ-』。高野苺さんの同名漫画が原作です。同級生の自殺を後悔し、10年後の“自分”から届いた手紙をきっかけに、主人公である高校生たちが自分たちの未来を変えるために行動を起こしていく物語です。

 主人公は、10年後の未来の自分から手紙が届いた高宮菜穂(土屋太鳳さん)。そして東京から転校してきた少年・成瀬(山崎賢人さん)や10年後の菜穂の夫である須和(竜星涼さん)らとともに物語が動き出します。

 物語のジャンルは、10年後の主人公から手紙が届くこともありSF青春ラブストーリーですが、高校時代の様子がメインとなるため、青春物語として違和感なく楽しむことができます。

 さらに土屋太鳳さん、山崎賢人さんは共演が多く、NHK連続テレビ小説『まれ』やNetflix制作のドラマ『今際の国のアリス』がありますが、本作ではもっともピュアで純真な2人を楽しむことができます。

 3作品とも、作品を通して春らしい爽やかな雰囲気を持ち、前向きな気持ちになれるのが魅力です。ぜひこの春の季節に視聴してみてください。