対処法1 支出を把握する
浪費してしまう癖がある方は、まず支出を把握するとよいでしょう。40代や50代のときの収入が高かったときの感覚で浪費し続けてしまうと、退職金はすぐになくなってしまう可能性があります。
そのため、家計簿などを使用して、お金の使い道を可視化しましょう。リアルな支出額が見えれば自分の浪費度合いが実感できるため、無駄遣いをおさえられる可能性が高くなるでしょう。
対処法2 物理的に必要以上の買い物ができないようにする
浪費癖がある方の対処法の1つに、物理的に買い物できない仕組みづくりがあります。物理的に買い物できない仕組みづくりの例は以下の通りです。
・クレジットカードに利用限度額を設ける
・定期預金で貯金し、満期まで出金できないようにする
・使える金額だけ現金で持ち歩くようにする
・家族にお金の管理を依頼し、毎月お小遣いとして渡してもらう
始めに仕組みを作ってしまえば、お金を使ってしまう可能性が低くなるでしょう。
対処法3 予算を決めてその分だけ使う
浪費癖のある方は、お金がいくらでもあると思ってしまうため、使いすぎてしまう傾向があると考えられています。そのため、毎月もしくは毎週の予算を自分であらかじめ決め、その分だけで生活する方法も効果的でしょう。
ただ、例えば「月3万円で生活する」など無理な予算を立ててしまうと、守ることは難しく、まったく意味がありません。自分の中で守れる予算を立て、それを実行するためにはどのようにすればよいのかを考えて日々過ごすことで浪費をおさえ、うまくやりくりできるようになるでしょう。
浪費癖のある方は、退職金を使い切ってしまわないよう対策を取りましょう
現役時代に平均以上の収入を得ていたとしても、退職後もこれまでと同じような収入が入り続けるケースはそう多くないでしょう。
そのため浪費癖のある方は、すぐにでも対策を取らなければ、退職金をいつの間にか使い切ってしまうという可能性も考えられます。ご自身の性格に合った対策方法を選択し、うまくやりくりできるようにしておきましょう。
出典
東京都産業局 中小企業の賃金・退職金事情(令和4年版)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー