自動運転車に関するドライバーの声
Turing株式会社が運転免許保持者を対象に行ったアンケート調査(500名の有効回答)によると、「完全自動運転車が実現したときに利用したいか」という質問に対する回答は表1の通りです。
表1
完全自動運転車を利用したいか? | 全体に対する割合 |
---|---|
とても利用したい | 23.8% |
やや利用したい | 42.8% |
あまり利用したくない | 19.8% |
全く利用したくない | 13.6% |
※Turing株式会社「自動運転に関する調査」を基に筆者作成
肯定的な回答をした人の割合は66.6%と、約7割は完全自動運転車の利用を望んでいるという結果になっています。
自動運転車をいくらなら購入する?
2023年4月時点で、日本では国土交通省が分類する「レベル4」までの自動運転車による運行が認められています。
これは特定の領域において、運転手の介在なしに自動運行ができるレベルです。
(※最高レベルの「レベル5」では条件なしでの自動運行が可能。)
では、自動運転車がもし発売された場合、多くの人が購入を前向きに検討する価格帯はどの程度なのでしょうか?
Turing株式会社のアンケートでは、自動運転車と従来車との価格差をどこまで許容できるかに関する回答結果も載せています。
表2
どの程度の価格差なら自動運転機能付き自動車を選ぶか | 全体に対する割合 |
---|---|
価格差がなければ選ぶ | 35.0% |
10万円以内の価格差なら選ぶ | 27.2% |
50万円以内の価格差なら選ぶ | 16.2% |
100万円以内の価格差なら選ぶ | 2.2% |
価格差に関係なく選ぶ | 1.6% |
価格差に関係なく選ばない | 17.8% |
※Turing株式会社「自動運転に関する調査」を基に筆者作成
自動運転車の購入を検討する人は全体の82.2%にも達しました。
価格差については、10万円以内なら許容する人の割合が27.2%ともっとも多いです。また価格差がなければ購入したい人が35%いました。
従来車との価格差が開かなければ購入に前向きなドライバーが多いといえます。
この点を踏まえると、技術面・法律面のみならず、今後は価格面も課題となるといえるでしょう。
全体の約62%が従来の自動車との価格差が10万円以内なら自動運転車の購入を前向きに検討!
運転者の介在が不要となるレベル4が解禁されたことで、今後自動運転車に関心を示すドライバーは多くなるかもしれません。
ご紹介したアンケートでは、約62%の回答者が従来車との価格差が10万円以内であれば前向きに購入を検討すると回答しています。
完全自動運転車が発売される際には、価格によって普及の度合いも大きく影響するかもしれません。
出典
経済産業省 国内初!自動運転車によるレベル4での運行許可を取得しました
国土交通省 国内初!運転者を必要としない自動運転車(レベル4)の認可について
国土交通省 自動運転車両の呼称
Turing株式会社 自動運転に関する調査(PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー