「家族が手を洗うときはいつも水を出しっぱなし。水道代が高くならないか心配」と悩んでいる方もいらっしゃるでしょう。手を洗っている1分間に水を出しっぱなしにすることは、資源と水道代の無駄づかいにつながります。   そこで今回は、1分間水を出しっぱなしにしたときの水道代を算出します。節水対策もご紹介するので、水道代を少しでも安くおさえたい方はぜひ参考にしてください。

水を1分間出しっぱなしにした際の水道代

東京都水道局によると、洗面や手洗いの際に水を1分間出しっぱなしにすると、約12リットルの水を消費するとのことです。
 
1リットルあたりの単価を0.24円(下水道料金および消費税含む)として計算すると、12リットルでは2.88円となり、毎回手を洗うたびに約3円の水道代がかかることになります。
 
1日に3〜5回手を洗うとすれば、水道代は約9円〜14円、1ヶ月繰り返すと約259円〜432円の水道代がかかります。さらに、上記の金額を1年間で換算すると約3110円〜5200円であるため、節水を意識することで節約効果を得られるでしょう。
 
仮に家族の人数が3人でそれぞれが1日に3回手を洗った場合、1日に約26円、月に約778円、年間で約9330円になります。家族一人ひとりが節水を意識することが大切です。
 
また、水の出しっぱなしは水道代や水資源の無駄づかいだけでなく、CO2の排出にも影響します。家計だけでなく環境にも影響を与えてしまうので、水の出しっぱなしは極力避けましょう。
 

水道代節約には「節水コマ」などを活用しよう

こまめに水を止めるなどの節水対策はもちろんですが、最初から水の出る量を制限できる「節水コマ」もおすすめです。
 
「節水コマ」とは水の流出水量を調節できるコマで、洗面や手洗い、キッチンのように流し洗いをするところで効果を発揮します。蛇口の開度によっては、最大50%の節水効果があるといわれています。
 
「節水コマ」は一般用蛇口(13ミリメートルの単水栓)に取り付けて使いますが、給湯用の蛇口はすでに流れる量が調整されているため必要ありません。また、近年普及しているレバー式水栓は、構造上取り付けられませんので注意しましょう。
 
取り付けが困難な場所には、「節水シャワーヘッド」や「蛇口シャワーヘッド」などで代用できる場合もあります。節水コマは自治体によっては水道局で無料配布しているケースもあるようなので、お住まいの自治体に確認してみましょう。
 

手を洗うときに1分間水を出しっぱなしにすると、1回で約3円の水道代がかかる

手を洗うときに1分間水を出しっぱなしにすると、約3円の水道代がかかります。1日に手を洗う回数が増えれば増えるほど、水道代も増えてしまいます。
 
蛇口はこまめに閉めるよう意識をして水を出しっぱなしにしないことが大事ですが、「節水コマ」などの節約グッズを使い対策することも有効です。それぞれの家庭に合った節水グッズを利用して、水資源と水道代の節約を心がけましょう。
 

出典

東京都水道局 くらしと水道 水の上手な使い方
東京都水道局 よくある質問 節水について
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー