ガソリン代の高騰が続く昨今において、プリウスなどの燃費が良い車を選択している人も多いでしょう。一方、たとえ燃費があまりよくなくとも、山道や雪道の多い道路を快適に走れるランドクルーザー(以下、ランクル)などを好む人も多くいます。   ターゲットや走行性能が大きく異なる両者ですが、仮に毎日30キロ運転した場合、ガソリン代は年間でどれくらい違うのでしょうか? 高燃費を保つコツと合わせて見ていきましょう。

ガソリン代の価格

ガソリン代は一時期よりも落ち着いてきているとはいえ、数年前と比べるとまだまだ高い水準が続いています。資源エネルギー庁によると、2024年4月15日時点のガソリン代の全国平均は1リットル当たり174.9円です。
 

プリウスで毎日30キロ運転した場合の年間のガソリン代

プリウスの燃費はグレードなどによって異なりますが、現在ホームページに掲載されているカタログスペックでは、26km/L〜33km/Lくらい(WLTCモード)です。今回は29km/Lとして計算していきます。
 
ガソリン代が174.9円/L、燃費が29km/Lの場合、1km走るのに必要なガソリン代は6.0円です。
 
そのため、「プリウス」を毎日30km運転する場合、年間のガソリン代は次のとおりです。
 
6.0円×30km×365日=6万5700円
 

ランクルで毎日30キロ運転した場合の年間のガソリン代

ランクルの燃費もグレードなどによって異なりますが、こちらもホームページのカタログスペックを参考にすると、8km/L〜10km/Lくらい(WLTCモード)です。今回は9km/Lとして計算していきます。
 
ガソリン代が174.9円/L、燃費が9km/Lの場合、1km走るのに必要なガソリン代は19.4円です。そのため、「ランクル」を毎日30km運転する場合、年間のガソリン代は次のとおりです。
 
19.4円×30km×365日=21万2430円
 
毎日30km運転する場合のガソリン代は、プリウスの場合は6〜7万円程度ですが、ランクルでは20万円以上かかりそうです。
 

できるだけ燃費をよくする方法

燃費は車の性能次第という面が大きいですが、走り方などの工夫で良くすることも可能です。燃費の良い走り方はガソリン代の節約はもちろん、環境にも優しいのでぜひ意識してみてください。どのような点に気をつければ良いのか見ていきましょう。
 

急加速・急減速・急発進をしない

急加速・急減速・急発進という、「急」がつく運転は燃費を悪化させます。そのため、たとえば発信する際にはブレーキペダルからアクセルペダルにゆっくりと踏みかえるようにすると良いです。運転する際には余裕を持ち、ゆっくりと加速や減速をおこなうようにしましょう。
 

車の重量を軽くする

車に大きな荷物を積んでいると、その重さで燃費が悪くなってしまうことがあります。また、ガソリンも満タンの状態よりも、減った状態のほうがエネルギー消費は下がります。燃費のことを考えると、重い荷物を積んだままにせず、ガソリンを少なく補給し小まめに給油しましょう。
 

タイヤの空気圧をチェックする

タイヤの空気圧が減っていると、摩擦抵抗が大きくなってガソリンを余計に使ってしまいます。タイヤの空気圧は定期的にガソリンスタンドなどでチェックし、適切な状態を維持しましょう。
 

まとめ

今回の計算では、プリウスとランクルでは毎日30km走った場合、ガソリン代は年間10万円以上差が出ますので、燃費を考えるとプリウスのほうがかなり経済的と言えます。
 
車を選ぶ際には乗り心地や用途など、いろいろな要素を検討する必要がありますが、どの車に乗るにしても、できるだけガソリンを使わないようにしたいものです。本記事を参考に、できるだけ燃費の良い運転を心がけましょう。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
トヨタ プリウス
トヨタ ランドクルーザー”300”
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー