ひと昔前は、デート代は男性が支払うものという考えが強かったかもしれませんが、現在はどうでしょう? 初デートを前にして、ご飯をおごったほうが良いのか、それとも割り勘でいいのか悩む人も多いのではないでしょうか。   本記事では食事の支払いに関する意識調査を見ながら、初めて食事に行くときの支払いをどうすべきか考えていきましょう。

女性の半数以上は割り勘でいいと思っている

全国50店舗に結婚相談所を展開する株式会社ZWEIが実施したアンケートによると「お付き合いしていない相手との初デートの支払いはどれを希望するか」という質問に対し、女性の58%が「割り勘を希望する」と回答、半数以上の女性が割り勘を希望しているのが現状です。
 
同調査で「男性がおごる」ことを希望する女性は17.3%にとどまっています。同じ質問で「男性がおごる」と答えた男性の割合が29.3%であることを考えると、男性が思っているほど女性はおごられることを希望してはいないようです。
 

理由をつけておごるのもテクニック

前記の調査で「男性がおごる・多くを払う」を選んだ女性の理由を見ると、1位は「それが普通だと思う(なんとなく・理由はない)」ですが、2位に「かっこよく感じる」、3位に「最初だから」がランクインしています。
 
そのため、最初の食事はおごりにしたほうが好印象かもしれません。しかし、初回におごってしまうと、その後もずっと支払い続けることになると考える人もいるでしょう。
 
それを防ぎたいのであれば、初回は理由を付けておごるのも1つの手です。「○○のとき○○してくれたから、今日は出すね!」とすることで「おごる=特別」というメッセージが伝わり、次回以降割り勘にしても違和感は抱かないでしょう。
 

全ての割り勘が認められるわけではないことに注意

割り勘でもいいと考える女性が多い反面、全ての食事で割り勘が認められるわけではありません。避けるべきケースを見ていきましょう。
 

自分のほうがたくさん食べた・飲んだのに割り勘

明らかに自分のほうが多く飲み食いしているにもかかわらず、会計を割り勘にしてしまうのは避けたいところです。特に自分がお酒を飲んだものの、相手が飲んでいないケースだと、実際の飲食代に大きな差が出てしまいます。
 
双方が飲み食いした金額を正確に計算する必要はありませんが、多めに支払ったほうが良いでしょう。例えば6200円のお会計だったときに、「自分のほうが飲み食いは多かったから、2000円お願いできる?」といった具合にリードできるとスマートです。
 

割り勘のつもりなら高級店はチョイスしない

相手に相談なく店を決めて、食事代金が2万円……これを割り勘でとなったら、さすがに相手の負担が大きくなってしまいます。
 
割り勘にするつもりであれば、相手の負担にならないようなお店を選ぶことも気遣いの1つです。
 
なお結婚相談所を運営するタメニー株式会社が行ったアンケート(複数回答可)によると、初デートで食事に誘うならどんな飲食店を選ぶかという質問に、女性の57.8%が「おしゃれなカフェやレストラン」と答えています。「高級フレンチやイタリアン」と答えたのはわずか7.3%です。
 
この調査で「初デートは相手にアレンジしてほしいですか」という質問に「2人で相談しながら決めたい」と答えた女性は44.3%でした。「相手にアレンジしてほしい」「どちらかといえば相手にアレンジしてほしい」と答えた女性は合わせて45.3%でしたから、ほぼ同じ割合です。
 
したがって、お店を決める前に、こちらで決めてほしいのか、それとも一緒に決めたいのかを聞いてみたほうが良いと考えられます。
 

割り勘かどうかより相手に対する配慮のほうが大切

ここまで初めての女性と行く食事の負担割合について見てきました。実際のところ、おごってほしいと考えている人はそれほど多くありません。
 
求められるのは「お金を出すか」よりも「相手への配慮」です。もし割り勘にすることになっても、どうすればお互いに気持ちよく会計を済ませられるかを考えましょう。
 

出典

株式会社ZWEI調査 デート費用は半数近くが割り勘を希望!「割り勘派」と「男性が負担する派」が混在する時代に【結婚相談所ツヴァイ調査アンケート】
タメニー株式会社 QOM総研 「初デート」に関するアンケート調査(PR TIMES)
 
執筆者:浜崎遥翔
2級ファイナンシャル・プランニング技能士