売り一巡後は短期的ながらもリバウンド狙いに
シカゴ先物にサヤ寄せする形から、売り先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時37760円まで売られており、前日に上放れた75日線をキープできず、ボリンジャーバンドの-1σ水準まで下げてきた。米国では慎重な先行き見通しが嫌気されたAMDが急落し、エヌビディアなどへ売りが広がったこともあり、朝方は指数インパクトの大きい値がさハイテク株への売りが日経平均の重荷となりそうだ。
朝方はインデックスに絡んだ売りが先行する格好になりそうだが、米国では足もとでの予想を上回る経済指標が相次ぐなか、一部では利上げ観測も浮上していた。パウエルFRB議長は利上げの可能生を否定したため、これについては安心感につながろう。NYダウは一時500ドルを超える上昇をみせたものの、終盤にかけて失速しており、積極的な売買は手控えられやすいだろうが、ひとまずFOMC通過によるアク抜けが意識されやすい。
また、大型連休の後半に入ることから、持ち高調整の動きは入りやすい。売り方の買い戻しも入りやすく、売り一巡後は短期的ながらもリバウンド狙いに向かわせそうだ。前日に15%近く上昇したレーザーテック<6920>は利食い先行で始まるだろうが、売り一巡後の底堅さがみられるようだと、センチメントを明るくさせそうだ。そのほか、昨夕に決算を発表したところでは、マルサンアイ<2551>、ニチダイ<6467>、AOKIHD<8214>、テーオーシー<8841>、松風<7979>、重松製作<7980>などの動向が注目される。