今日の為替市場ポイント:引き続き日米金利差を意識してドルは底堅い動きを保つ可能性
米労働省が4月30日に発表した2024年1-3月期雇用コスト指数(ECI)は前期比+1.2%と市場予想の+1.0%程度を上回った。賃金・給与の上昇を受けてインフレのすみやかな緩和への期待は低下した。市場参加者の間では「雇用コストは依然として高止まりしており、インフレ抑制のために米金融当局は利下げについてかなり慎重になっている」との声が聞かれている。今回の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合では政策金利の現状維持が決まる見込みだが、声明でインフレ抑制の重要性が強調された場合、長期金利はやや上昇し、ドルは主要通貨に対して強い動きを見せる可能性がある。