データ・アプリケーション<3848>は13日、2024年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比16.9%増の29.19億円、営業利益が同13.2%増の5.49億円、経常利益が同14.6%増の5.70億円、当期純利益が同137.3%増の4.93億円となった。



当年度は、エンタープライズ・データ連携プラットフォームの最新版「ACMS Apex1.8」やデータハンドリングプラットフォームの最新版「RACCOON2.6」を発売するなど、継続的に製品をバージョンアップするとともに、データ連携市場に向け、サブスクリプション販売を推進し、更なる収益性安定を目指した。また、三越伊勢丹システム・ソリューションズやセンコー情報システムをはじめとした合計4件の事例公開など、製品の拡販への取り組みを積極的に行った。新規ビジネス創出を担うNP開発室は、2024年7月サービスリリースに向け、プロダクト開発、Webサイトの準備を行うなど事業領域拡大に向けた取り組みを行ってきた。更に、企業認知度向上のため、TV CMをはじめ、メディア上でのタイアップ記事広告や、メディア主催のデータ連携・DX関連のセミナーに参加するなど大規模な広告宣伝を行った。加えて、人材の価値を最大限に引き出すための人的資本経営の一環として、当期重点施策「人材の獲得と育成」を達成するための施策の一つとして、採用サイトを全面的に刷新した。また「企業力強化の取り組み」の一環として、東京ミッドタウン八重洲にオフィスを移転している。継続実施しているサブスクリプション販売強化は順調に推移し、サブスクリプション売上高は、2021年3月期実績の約4.5倍(2024年3月単月の売上高は、2021年3月単月の売上高の4倍超)まで伸張した。



リカーリングの売上高は前年同期比11.4%増の20.79億円となった。サブスクリプション売上が堅調に推移した。



パッケージの売上高は同33.8%増の8.21億円となった。大型案件をパッケージ(売り切り)にて受注したこと、想定を上回るバージョンアップ案件を複数受注し、今期一過性の特需が発生した。



サービスその他の売上高は同16.4%増の0.17億円となった。ソフトウェア製品販売に付随するサービスの提供が増加した。



2025年3月期通期の業績予想については、売上高が前期比10.9%減の26.00億円、営業利益が同36.3%減の3.50億円、経常利益が同35.8%減の3.66億円、当期純利益が同48.6%減の2.54億円を見込んでいる。売上高に関しては、2024年3月期には想定を超える一過性の特需要因があったこと、また、2025年3月期は全ライセンスのサブスクリプション化を加速させる過渡期となることから売上高が減少する予定だ。営業利益に関しては、売上高の減少に加え、2024年3月期に実施した戦略的投資の結果、人件費等が増加する予定。



2024年3月期の期末配当については、業績等を勘案し、更に前回予想から1.00円増配の1株当たり25.00円とすることを発表した。