アクシスコンサルティング<9344>は14日、2024年6月期第3四半期(23年7月-24年3月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.9%増の32.67億円、営業利益が同2.4%減の5.26億円、経常利益が同2.6%増の5.25億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同8.8%減の3.12億円となった。



企業におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)を軸としたビジネスの変革と創造に係るコンサルティング需要が高まっていることや、産業や社会課題の解決に向けた取り組みに活発化の動きが見られることなどから、ハイエンド人材に対する需要が堅調に推移していることを受け、同社グループの主要なビジネスである人材紹介及びスキルシェアともに、経営成績は好調に推移した。



人材紹介については、売上高は22.11億円(前年同期比3.2%増)となった。コンサルティングファームの若手層を中心とした施策からマネージャー以上への対応強化に切り替えた効果により、第2四半期以降のマネージャー以上の決定割合は増加傾向となった。入社決定人数については、施策効果の本格的な発現に向けて体制を整えている過程であり、当第3四半期では伸び悩んだものの、顧客需要の取り込みなどに注力し、前年同期比では増加を維持した。



スキルシェアについては、売上高は10.55億円(前年同期比3.5%減)となった。これまで取り組んできた顧客のフォロー体制整備が奏功して継続契約社数が増加したことにより、当第3四半期の稼働人数が前第3四半期比でプラスに転じた。



2024年6月期通期については、同日、連結業績予想の上方修正を発表した。売上高が前期比6.3%増(前回予想比9.9%減)の46.17億円、営業利益が同20.2%増(同0.2%増)の8.10億円、経常利益が同25.2%増(同0.0%増)の8.07億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同17.0%増(同0.4%増)の4.90億円としている。