福島県郡山市の農業委員会は今年度、ドローンを活用した農地の利用状況調査を初めて実施する。山中など人が赴くのが困難な場所にある農地を効率的に確認する。18日、市役所で開いた総会で2024(令和6)年度の事業計画を示した。

 法律に基づき、再生困難農地の調査が毎年義務付けられている。市農業委員会による調査ではこれまで、長年放置された山奥の田畑などに調査員が直接向かい、目視で使用可能かを調べてきた。ドローンの導入により立ち入りが難しい場所を短時間で上空から確認し、使用できる農地を今後の担い手に引き継ぐのが狙い。10月から約2カ月間実施する予定。

 総会には約40人が出席した。佐久間俊一会長があいさつした。食料安定供給のための農地維持などを盛り込んだ今年度の基本方針を決めた。

 市優良農地集積促進員として小林正一郎さん(片平町)、松川延安さん(田村町)、細山文昭さん(逢瀬町)を表彰した。代表して小林さんが、佐久間会長から賞状を受け取った。