拡張現実(AR)技術を使った小型飛行機の国際大会「AIR RACE X(エアレースエックス)」に出場する室屋義秀さん(51)=レクサス・パスファインダー・エアレーシング=は8日、練習拠点の福島市大笹生のふくしまスカイパークで会見した。前回大会で初代王者となった室屋さんは「総合優勝を目指す」と2連覇に向けて決意を固めた。

 大会には6カ国8選手が参戦する。各自の拠点に同一のコースを設定して飛行し、フライトデータから各地の気象状況を加味したタイムで競う。3ラウンドのシーズン戦で、第1戦は10日から10日間行われる。選手は期間中に5回フライトし、順位を争う。第2戦は8月、最終戦は10月を予定している。

 初開催の前回大会は1ラウンドのみだったが今季から長期戦となる。室屋さんは「年間で戦略を立てなければならない。チーム福島で一丸となって戦う」と語った。総合優勝には各ラウンドで獲得したポイントの積み重ねが鍵を握る。「1ポイント差で負ける場合もある。常にトップを狙っていく」と闘志を燃やした。

 室屋さんは大会中、ふくしまスカイパークでフライトする。一般の観覧も可能だが、当日の気象状況で飛行の可否を判断するため、チームの公式X(旧ツイッター)で告知する。第1戦の様子は26日、ユーチューブで配信される。