5月にフランスで開催されるカンヌ国際映画祭の「監督週間」で、短編部門に福島県郡山市出身の作家、古川日出男さんが原作と朗読を務めたアニメ「とても短い」(山村浩二監督)が選ばれた。
 「とても短い」は現代日本文学とアニメのコラボレーション企画「文学ビデオ」の第1弾で、山村監督がアニメを手がけた。
 古川さんは福島民友新聞社の取材に対して「(完成した作品を)見て単純に驚いた。書いたものを全て吸収した上で、手書きでいろいろな言葉を画面に書き付けて、言葉を増殖させた上で、自分のアニメーションの世界を音楽と一緒に広げていった。原作を損なわず、超訳版にして、より深い作品に拡張していったことに感動した」と話した。
 監督週間はフランス監督協会が映画祭と並行して開催している。