福島県が1日公表した感染症発生動向調査週報(4月22〜28日)によると、県北保健所管内の医療機関から今春初のつつが虫病の発生報告があった。県によると、患者は10代女性1人で、症状は快方に向かっているという。県内では例年3〜6月と9〜11月に多くの患者が出ているため、県は注意を呼びかけている。
 つつが虫病はツツガムシに刺された1〜2週間後に発症する感染症。典型例では39度以上の高熱を伴い、発疹や頭痛などの症状が現れる。
 ツツガムシはダニの一種で、草むらなどに生息し、肉眼ではほとんど見えないほど小さい。県は、山林や農耕地に入る際には長袖、長ズボンといった肌の露出を避けた服装や虫よけスプレーの活用を促している。
 一方、週報によると、県内82カ所の定点医療機関から109人(前週比116人減)、1定点当たり1・33人(同1・41人減)のインフルエンザ患者が確認された。新型コロナウイルスには252人(同98人減)、1定点当たり3・07人(同1・2人減)が感染した。