アカペラグループ「RAG FAIR」の元メンバー、“おっくん”こと、奥村政佳氏が13日、比例名簿に基づく繰り上げ当選で、立憲民主党の参院議員として、参議院に初登院した。

奥村氏は、2019年の参院選に立憲民主党から比例区で出馬し、次々点で落選していた。

4月の衆院補選に、当時現職参院議員の須藤元気氏が議員辞職をして立候補したことに伴い、繰り上げ当選したアイドルグループ「モーニング娘。」の元メンバー市井紗耶香氏が、即日辞職(4月26日)したことを受け、奥村氏が繰り上げ当選となった。

参院選から5年が経過しており、残り任期の約1年間、立憲民主党の議員として活動する。

奥村氏は13日、国会で参院議員として初めて記者団の取材に応じ、保育士として現場で働いてきた経験に触れたうえで、「SNSで保育士の現場の問題をずっと発信はしたいたが、やっぱり届いていない実感があった。いよいよチャンスが来た。この国の真ん中で保育士の待遇改善や地位向上を大きな声で叫んでいきたい」と、国会議員としての意気込みを述べた。

また、RAG FAIRのメンバーや元所属事務所の社長らから、当選祝福のメッセージがあったことも明かし、「仲間なので、いい感じにいじられるが、みんな応援してくれている」と笑顔でやりとりを振り返った。

一方、自民党の裏金問題については、「信頼される政治や、まっとうな政治が政治家としての基本」と強調したうえで、「(自民党を)反面教師として自分はきちっとクリーンにやっていけるよう、胸を張って政治活動をしていきたい」と背筋を伸ばす場面もあった。