安定的な皇位継承の在り方をめぐり、皇族の数を確保するための方策について、与野党の協議が始まった。

17日午後2時から衆議院議長公邸で開かれた会議には、衆参両院の議長のほか、自民党の麻生副総裁、立憲民主党の野田元首相ら各党の代表者が出席し、政府から林官房長官も同席した。

皇族の数を確保するための方策が主な論点で、政府の有識者会議が示した女性皇族が結婚後も皇室に残る案や、旧皇族の男系男子を養子に迎える案などをめぐり、各党が見解を述べた。

額賀衆院議長「今国会中に考え方を整理できるよう最善の努力をする。可能な限り、今国会中の意見のとりまとめを目標に力を尽くしていきたい」

額賀議長は、毎週1回のペースで議論を進め、今の国会の会期中の意見集約を目指す考えを示したが、各党の立場には隔たりがあり、協議の行方は不透明。

公明党・石井幹事長「できればわが党としても、今国会中の政党間の取りまとめができれば望ましいと」

立憲民主党・野田元首相「このペースでは、とても無理じゃないかと思いますね。なるべく早く合意ができるのだったらそれはいいけれども、そう簡単ではないように思いますね」

共産党の小池書記局長は、「乱暴なやり方と言わざるを得ない。拙速な議論の進め方ではないか」と述べた。