パレスチナ自治区ガザに設置した浮桟橋からの支援物資の搬入が開始されたことを受け、アメリカ政府高官は17日、海路からの追加支援を拡大させる考えを示した。

カービー大統領補佐官「本日未明、私たちの最初の人道支援物資がガザの海岸に到着した」

カービー大統領補佐官は17日の記者会見で、ガザに浮桟橋から支援物資の搬入が開始されたことについて「始まりに過ぎない」と指摘し、人道状況の改善に向け、支援物資の搬入を拡大させていく考えを示した。

ただ、ガザ南部ラファ検問所が閉鎖し、陸路からの支援物資の搬入が滞っていることに懸念も示し、「直ちに開通させることが重要だ」と強調している。

一方、カービー氏は、サリバン大統領補佐官が19日にイスラエル訪問し、ネタニヤフ首相ら政府高官と会談すると明らかにした。

会談でサリバン氏は、イスラエル側にラファへ大規模侵攻の自制を求め、標的を絞った方法での攻撃が必要との考えをあらためて伝えるとしている。

また、カービー氏は「イスラエルは大きな決断を下す前に、われわれと話し合いを行うことを確約している」とも述べている。