能登半島地震で酒蔵も店舗も倒壊したが、復興への思いを込めた自慢の味ができあがった。

東京・渋谷で行われた日本酒イベント「SAKE PARK」に登場したのは、石川県能登半島地震で被害を受けた酒蔵の蔵元。

今回のイベントでは、被災した酒蔵と全国の酒蔵が協力し、能登ブランドの再起を目指す酒蔵支援プロジェクトのブースも登場した。

SAKE PARK発起人・山本典正代表「日本の若い人・海外の人がたくさん来ているが、能登の震災の話を聞いて応援したいという人が多くて、反響はすごい」

イベントを取材したフジテレビ・今湊敬樹キャスターが会場で再会したのは、能登町で「鶴野酒造店」を営む鶴野晋太郎さん。

2024年1月、能登町を取材した今湊キャスターが鶴野さんのもとを訪れた際、酒蔵や店舗は倒壊。
避難所生活を送りながら、酒蔵支援プロジェクトに参加した。

あれから4カ月。
鶴野さんは長崎・平戸市にある福田酒造のもとで、自慢の味の復興を目指してきた。

イベント参加者「金沢の酒マルシェってあるんですよ、そこでいつもおいしく頂戴していて、ここまでやってきた。うまいっす」

再び多くの人が酔いしれた能登の味。
応援してくれた人たちとの交流は、震災以降、初めてだという。

鶴野酒造店・鶴野さん「町自体は地震直後からほとんど変わっていない状況で、解体も全く進んでいないし、そういう部分では不安もたくさんあるけど、たくさんの人に支援してもらえたおかげでイベントに笑顔で参加できるようになったので、あれから比べるとかなりの進歩だと思う」

吉田酒造店 プロジェクトリーダー・吉田泰之さん「能登の酒蔵が復活するまでには、長いところで5年・10年近くかかるので、(震災当初は)つらそうな状態だったけど、今はみなさん前を向いて、明るい表情になって良かったなと思う」

能登に笑顔を広げる酒蔵支援プロジェクトは、6月7日から応援購入サイト「マクアケ」で第2弾がスタートする予定。