怒った観客がアル・イテハドFWに暴力

 サウジ・スーパーカップ決勝が現地時間4月11日に行われ、アル・ヒラルがアル・イテハドを4-1で下しタイトルを獲得した。ところが、この試合でアル・イテハドの選手が怒った観客に鞭で打たれるトラブルが発生。にわかには信じがたい事件を英メディアが報じている。

 注目のファイナルは、前半5分にかつてスペイン1部FCバルセロナでもプレーしたMFマルコムのゴールでアル・ヒラルが先制。同21分にFWアブデルラザク・ハムダラーの得点でアル・イテハドに同点とされるも、同44分に決めたMFサーレム・アッ=ドーサリーのゴールでアル・ヒラルがリードして折り返す。

 後半は点の取り合いから一転。終了間際の同44分とアディショナルタイム6分にアル・ヒラルが立て続けに加点し、アル・イテハドを一気に突き放した。

 アル・イテハドにとっては悔しい結果となったなか、この日の同点ゴールを決めたハムダラーが試合後に観客と衝突する事件が発生。英紙「デイリー・メール」が報じた。

 事件が起きたのはピッチをあとにしドレッシングルームへ向かおうとしたタイミング。記事によると、この時に不満を溜め込んだスタンド最前列のサポーターから罵声を浴びせられたといい、ハムダラーはボトルに入った水を投げかけることで反応した。

 すると次の瞬間、そのサポーターが手にしていた鞭でハムダラーを2度殴打。両者が一気にヒートアップするも、周りのスタッフや警備員らが間に入り事態を鎮静化させた。

 選手が観客から鞭で打たれるというまさかに事件には、英メディア「スポーツ・バイブル」も注目。公式インスタグラムで「サウジアラビアでの後味の悪いシーン」とメッセージを添え動画を公開したところ、コメント欄には「1800年代じゃないんだから」「なんという醜態」「入場を禁止しろ」「なぜ鞭なんて持って来ようと思ったのか?」「なんてこった……」といった反応が寄せられている。

 カッとなり水をかけたハムダラーの行為も決して褒められたものではないとはいえ、選手を襲った今回の暴力は大きな驚きをもって受け止められているようだ。

FOOTBALL ZONE編集部