今治DF市原が福島FW森に仕掛けたタックルが発端で乱闘騒動

 J3リーグ第14節FC今治対福島ユナイテッドFCの一戦(1-2)で後半、故意的とも捉えかねないファウルを巡り、1人の退場者が出る事態に発展。事の発端となったタックルを敢行したディフェンダーへの警告判定に対し、元日本代表DF栗原勇蔵氏は「レッドカードでもいい」と悪質性を指摘した。

 問題のシーンは、1-1で迎えた後半18分過ぎだ。福島がカウンターを仕掛けた場面、左サイドを攻め上がる福島FW森晃太に対してうしろから今治DF市原亮太が相手の足を引っ掛けるようにしてプレーを阻むと、森は転倒。故意的にも捉えられたこのプレーに、福島FW矢島輝一が激昂し、市原に掴みかかって倒した。

 両チームの選手が入り乱れ、一触即発の荒れ模様となったなか、報復行為とも取れる行為を行った矢島はレッドカードで一発退場。後半14分から途中出場していた矢島は出場わずか6分でピッチを去ることを余儀なくされた。

 一方、ファウルを犯していた市原はイエローカードにとどまった。DOGSO(Denying an Obvious Goal Scoring Opportunity/決定的な得点機会の阻止)とは見なされた場合は一発レッドとなるが、そこには該当しないため「ルール的には間違ってない」「決定機の阻止とまではならない位置と状況だし黄色は妥当か」との声が上がった反面、相手の足を狙ったようにも見えるため、「故意で危険なタックル」「流石に危険行為」と厳しい声も寄せられた。

 日本代表OB栗原氏は、市原のタックルに関して「悪質でレッドカードでもいい」と指摘。そのうえで、「ファウル自体はひどくて怒りたくなるのは理解できる部分はありますけど、(退場した)矢島は少しやりすぎてしまいましたね」と、ヒートアップしすぎた代償を払う形になったと説明していた。

FOOTBALL ZONE編集部