リバプールに所属する日本代表MF遠藤航は、今でこそ多方面から称賛を浴びるほどのワールドクラスに成長したが、海外挑戦を始めた当初は、シント=トロイデンVVで苦労していたようだ。チームメイトから信頼を得たのは、ピッチ外での出来事にあると、イサメ・シャライ氏が明かしている。英メディア『スカイスポーツ』が報じた。

 遠藤はJリーグの湘南ベルマーレや浦和レッズで経験を積んだ後、2018年7月にシント=トロイデンへ完全移籍。その翌年には、当時ドイツ2部のシュトゥットガルトへ期限付き移籍し、1部昇格に貢献している。ブンデスリーガでは、デュエル王と称されるほど対人プレーの強さを見せつけた。そして、2023年8月にリバプールへ完全移籍し、当初は過小評価されることが多かったものの、今では高評価されるほどチームの躍進に貢献している。

 遠藤がシント=トロイデンに在籍時、アシスタントコーチを務めていたシャライ氏は「彼は本当に内気で、英語もあまり上手ではなかったため、大変だった。彼に何度もイメージを見せ、我々が期待していることを彼に示す必要があった」と、かなり苦労したことを明かしている。転機が訪れたのは、試合ではなく、脱出ゲームを行なった時だという。グループでパズルを解いて鍵のかかった部屋から脱出する人気の課題は、チームの絆を深める訓練として考案されたとのこと。シャライ氏は「そのゲームで、参加者はいくつかのコードを見つけなければならない。参加者が何をしているかチェックできるようにカメラもいくつか用意した。多くのコードを自分で見つけたのは遠藤だった。彼はピッチ上で非常に頭が良い。しかし、彼はピッチ外でも非常に頭が良い。それが他の選手たちから大きな信頼を得た」と語り、問題解決能力の高さが、チームメイトから信頼を得る結果になったと述べている。

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