セリエA第30節〜32節にかけて、サッカー日本代表MF鎌田大地がラツィオでスタメン起用され続けている。3月に指揮官交代劇があってから、新任のイゴール・トゥドール監督の信頼は厚い。この状況に対して、イタリアメディア『TUTTO mercato WEB』が現地時間15日に見解を述べている。

 トゥドール監督の初陣は3月30日のユベントス戦。そこからカップ戦を挟み、鎌田は試合に出続けている。前任者のマウリツィオ・サッリ監督のもとで出番を失っていた同選手は、ラツィオの中盤で輝きを取り戻しつつある。

『TUTTO mercato WEB』はトゥドール監督政権下の鎌田の復活に対し、「突如として替えのきかない選手になった」と報じ、ここ数試合における同選手の重要度を強調した。また、「クロアチア人指揮官は彼を攻撃的MFとしても、ダブルボランチのうちのひとりとしても見ている」と指摘し、複数のポジションで役割をこなしていることにも触れられている。

 一方で同メディアはマテオ・ゲンドゥージやニコロ・ロヴェッラなど鎌田と同じポジションの選手の名前を挙げ、「中盤の将来を担う選手を『犠牲』にすることは、トゥドールとラツィオにとって取ることのできないリスクである」とも報じている。

 鎌田の契約延長オプションがクラブではなく本人に委ねられていることから、『TUTTO mercato WEB』は今季限りで同選手が退団する可能性について懸念している。

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