アレックス・ファーガソン元監督がクラブを去ってから、マンチェスター・ユナイテッドの最高の選手と言われているブルーノ・フェルナンデスが、今夏に同クラブを退団する可能性があるようだ。英メディア『TEAM TALK』は、移籍を示唆する同選手のコメントと移籍先の候補として名前があがっているクラブについて報じている。

　フェルナンデスは、ユナイテッドに移籍してから230試合に出場して79ゴール64アシストと素晴らしい成績を残している。ユナイテッドはプレミアリーグ第36節終了時点で、勝点54の8位につけており、なかなか復権の目処が立たないユナイテッドの中では傑出した成績を残し続けている選手だ。

　しかし、新オーナーのジム・ラトクリフ卿を迎え組織の再構築を進めているクラブの中では、長年チームの主力として活躍した同選手の退団を引き止める声はあまりないと同メディアは報じている。

「ユナイテッドの選手団は全面的に見直される予定だ。フェルナンデスやマーカス・ラッシュフォードといったスーパースターを強制的には退団させないものの、事実上の退団のゴーサイン自体は出されている。クラブは、コビー・メイヌー、アレハンドロ・ガルナチョ、ラスムス・ホイルンドの3人以外の選手に対するオファーには耳を傾ける姿勢だ」

　同選手も、DAZNポルトガルのインタビューに対して、「選手は常にクラブに居たいと思うことが重要だが、同時にクラブからも残ってほしいとも思われなければならない」と述べた上で、「正直に言わせてもらうなら、プレミアリーグから去ることを考えるのであれば、それはユーロが終わるまではないだろう。なぜなら、FAカップ決勝から私の集中力を奪うことはできないし、現時点ではそれとユーロ以上に重要なものはないからだ」と、退団を示唆するコメントを残していた。

　同メディアは、「フェルナンデスの獲得にはサウジアラビアのクラブが興味を示している」と述べた上で、「FAカップ決勝を最後にチームを去る可能性がある。サウジのクラブはカゼミーロとのダブル獲得も狙っているようだ」と伝えていた。

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