ラ・リーガ第36節が現地時間16日に行われ、バルセロナはアルメリアと対戦し、2-0で勝利した。チームは勝ち点「3」を積み上げたものの、試合前の記者会見におけるシャビ監督の発言が波紋を呼んでいる。この件は同監督の解任騒動にまで発展しており、スペインメディア『SPORT』が17日に現状を伝えた。

『SPORT』によると、発端はシャビ監督がクラブの財政状況を悲観するコメントを寄せたことにあるという。「以前は監督がこの選手とこの選手が欲しいと言えば補強できた。しかし今のバルセロナは、ファイナンシャル・フェアプレーの問題を抱え、他のクラブとは異なる状況にある。クレ(バルセロナのファンの愛称)はそれを理解しなければならない」という発言が、ジョアン・ラポルタ会長の逆鱗に触れた。

 同メディアは「シャビの指揮官続投はなくなった」と報じ、ラポルタ会長が同氏の任を解く決断をしたと伝えている。

 さらに、『SPORT』はバルセロナのスポーツ・ディレクターを務めるデコ氏にも触れており、同氏が置かれている状況も明かしている。私的な用事のため、同氏はこの騒動が起きたときリスボンにいたようだ。

 そして同メディアは、「デコは物理的に離れていただけでなく、会長や(クラブの)コアメンバーとのあらゆる種類の協議や審議にいっさい参加しなかった」と報じ、「彼が起きたことすべてを知ったのは、メディアのリークによって事態が伝えられるようになってからだ」と明かした。

 なお、『SPORT』がバルセロナ指揮官の後任として伝えているのは、バルセロナBで指揮を執るラファエル・マルケス監督だ。

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