セリエA第37節、インテル対ラツィオの試合が現地時間19日に行われ、試合は1-1の引き分けに終わった。この試合でゴールを決めたラツィオ所属の日本代表MF鎌田大地の評価が高まっている。そして、契約満了が近づく中で強気の姿勢に出る可能性があるようだ。イタリアメディア『ザ・ラジアーリ』が報じている。

 鎌田は昨夏、フランクフルトと契約延長しないことを決断した後、ミラン行きが濃厚となった。しかし、鎌田との交渉を主導してきた重要人物であるマルディーニ氏と、スポーツディレクターを務めるリッキー・マッサーラ氏の退任が発表されたことで、状況が一変。最終的に破談となり、次に交渉したラツィオが鎌田を獲得することになった。マウリツィオ・サッリ前監督のもとでは出場機会に恵まれなかったが、後任のイゴール・トゥドール監督のもとで出場数が増加し、多くの試合で先発起用されている。

 同メディアによると、鎌田の契約期間は2024年6月末までとなっているが、5月末までに決断する必要がある3年間の契約延長オプションを行使する権利を持っているという。しかし、同メディアは「鎌田は自動更新条項を発動させず、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長と新条件を交渉する前に満了させるつもりだ。鎌田は現在、年俸300万ユーロ(約5億1000万円)を得ているが、年俸350万ユーロ(約6億円)の契約を求めている。さらにボーナスが加わり、その額は400万ユーロに達する」と報じ、改めてラツィオと交渉し直すとの見解を示した。クリスタル・パレスなど複数のクラブが鎌田に関心を示していることも、好条件で契約延長する後押しになるかもしれない。

中井卓大だけじゃない! 10代の欧州日本人サッカー選手5人
なぜ…。欧州で活躍できなかった日本人選手10人
サッカー日本代表候補を100人選んでみた。W杯予選&アジア杯でチャンスがあるのは…