【お得】と聞くと、つい気になってしまう人も多いのではないでしょうか? いつもより安く買えたり特典がついていたりして、少しでも得できると嬉しいものですよね。でも、中には怪しい【お得】もあるようです。今回は【お得】に惹かれて痛い目に遭ってしまったエピソードを友人が聞かせてくれました。

友人からバスツアーに誘われ

私は都内で働く会社員です。
先日、学生時代の友人から久しぶりに連絡があり、「すごくお得に日帰り温泉に行けるバスツアーがあるの! 一緒に行かない?」と誘われました。

詳細を教えてもらうと、たしかにかなり安い上に、有名旅館のランチまで食べられるとのこと!
ちょうど関わっている仕事が一段落ついてゆっくりしたいなぁと思っていたところだったのもあり、私は友人に誘われるがままにそのバスツアーに参加することにしました。

なぜか急ぎ足で進むスケジュール

当日、バスは予定通り温泉旅館へ。

温泉に入り、ランチも食べられましたが、なぜかタイムスケジュールがかなりタイトで、どちらもあまりゆっくり堪能することはできませんでした。

ランチ後はすぐにバスが帰路についたので、夕方ごろまで滞在できると思っていた私は「もうちょっと旅館で過ごしたかったなぁ……」とちょっとガッカリしてしまいました。

え……ここどこ?!

友人とおしゃべりしながら帰路のバスに揺られていると、しばらくしてバスは見知らぬ建物に立ち寄りました。
「何だろう……?」 と思って案内されるがままに建物内に入ると、なんとそこはジュエリーや便利家電などを扱う、通販会社の展示場だったのです!

実はバスツアーはその通販会社の主催で、お得に参加できる代わりにスケジュールに展示場行きが含まれていたのでした。

友人に任せっきりで旅程表も見ていなかった私はびっくり。
接客スタッフからかなり熱心に商品を勧められ、中には心動かされて商品を購入している人もチラホラ。

「ここに寄るためにタイトなタイムスケジュールだったんだ!」と妙に納得してしまいました。

不自然な【お得】には裏があるのかも

幸い、私はなんとか買わずに済みましたが、不自然にお得なものには何か裏があるものなんだなぁと身をもって思い知った出来事になりました。

友人は最初から知っていて私のことを誘ったようです。
それももしかしたら「お友達を誘うとさらにお得に!」という条件でもあったのかもしれません。

それ以来、なんとなく気まずくなって会うのもやめてしまいました。

まとめ

せっかく温泉で癒されようと思ったのに、散々な目に遭ってしまいましたね……。
友人も良かれと思って誘ってくれただけかもしれませんが、彼女が体験したように、【お得】すぎるものには何かカラクリがあるものなのかもしれません。皆さんもご注意ください!

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:藍沢ゆきの