不倫後の略奪婚では、幸せを手に入れられるのでしょうか。今回知人から聞いたのは、幸せになれなかったケースです。不倫女性は粘り強く説得して結婚を勝ち取ったのですが……?

不倫相手と結婚したい!

A子は既婚者のB男と不倫関係にありました。結婚願望があったA子は、B男と別れて別の男性と結婚することも考えましたが、一緒にいて一番安心できるのはB男です。
B男も「妻は口うるさい」「家庭には安らぎがない」と愚痴を言うので、A子は「もしかしたらB男と結婚できるかも」と希望を抱くようになりました。

奥さんよりも幸せにできるのは私!

A子はB男に結婚をせがみましたが、B男は「妻に反対される」「面倒なことは避けたい」と、乗り気ではありません。
A子は「私は奥さんよりもあなたのことを深く理解している。幸せにしてあげられるのは、奥さんじゃなくて私。私達が一緒になれば、きっとうまくいく」と根気強く説得しました。
B男は少しずつその気になったようで妻に離婚を切り出し、A子はついに略奪婚に成功したのです。

結婚後の2人の生活は?

粘り強い説得で手に入れた結婚ですが、その幸せは長続きしませんでした。
結婚後、B男は次第にA子を遠ざける言動を見せるようになり、結婚して1年後には冷たい態度をとるようになったのです。
不倫をする男は何度も不倫をするのか、B男は他の女性とも遊ぶように。B男はそのことを隠そうともせず、A子はショックを受けてしまいました。

結婚生活がうまくいかなかった理由とは?

A子は子どもを希望していましたが、B男は子作りにも非協力でした。「家庭のことをちゃんと考えて!」とA子が不満をぶつけると、B男は驚くような言葉を投げてきました。
「俺はこういう人間だよ。理解していたことだろう?」と、A子を突き放したのです。

確かにA子は「誰よりもB男のことを理解している」とアピールして結婚に持ち込みました。平気で不倫できる男だと理解していたはずなのに、自分だけは大丈夫だと思い込んでいたのです。
B男は元妻よりも自由に遊ばせてくれそうなA子を選んだだけ。愛情から選ばれたわけでは
ありませんでした。
そのことに気付いたA子は絶望しましたが、周囲の反対を押し切っての結婚だったので、簡単に離婚は決断できません。
A子は幸せな結婚生活を望んでいましたが、叶わない結果になってしまったのです。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:江田愉子