仏壇のある家の場合、人からなにかいただいたり畑で旬の物を収穫したりしたら、まず仏壇にお供えする人も多いでしょう。腐ってしまう前に食べたら問題ないのですが、中にはなかなか手をつけられない人もいるようで……。今回は私の友人A子さんから聞いた、仏壇に溜まりすぎたお菓子を見て孫が衝撃の一言を発した話を紹介します。

まずはお仏壇に!

敷地内同居をしているA子の義実家では、人からものをいただくと「まずはお仏壇に」供えるのがルールです。

仏壇に供えること自体は問題ないのですが、姑は一旦仏壇にお供えしたものには、「まだご先祖様が食べているから」と、なかなか手を付けたがりません。そうこうしているうちに、いつの間にか賞味期限が切れてしまうのです。結局賞味期限が切れたものを食べることになるのですが、あまりに日にちが経ってしまったものは廃棄せざるを得ません。

賞味期限が切れたお菓子の山

もちろん賞味期限が気になる人も多いですが、大人であれば多少賞味期限が切れたものを食べても大丈夫だとは思います。ですが、さすがに3歳になりたての息子には賞味期限が切れたものをA子は与えたくありませんでした。

しかし、3歳の息子はまだ賞味期限を理解できていません。目の前の仏壇にある美味しそうなお菓子が食べられないと分かると、癇癪を起こすように……。義実家へ行くと毎回同じことを繰り返します。

ついに孫がキレた!

先日、怒った息子は「なんでたくさんあるのにお菓子食べたらダメなの? ばあばなんて大っ嫌い!」と姑に捨て台詞を吐き、仏間から去っていきました。

姑は孫のこの一言を聞いてからというもの、賞味期限をくまなくチェックするように。そして、賞味期限が切れる前にお菓子を孫にプレゼントしてくれるようになりました。もう一度孫に好かれたくて、必死な姑なのでした。

姑は交友関係が広いため、ものをいただくことも多く、そこへ自分がスーパー等で買ってきたお菓子も加わるため、常に仏壇にはお菓子の山が……。今もなお姑から孫へのプレゼント攻撃は続いているそうです。A子にもお菓子のおこぼれがもらえるらしく、順調に体重が増加中とのことですよ。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:ichika.K