現在の日本では、多種多様な働き方があります。昔の価値観にこだわっている人にとっては信じられないのかもしれませんが、時代に合わせていく必要があるのではないでしょうか? これは筆者が実際に体験した、義母が昔の価値観を押し通してきたお話です。

働く=外に出る

私の義母は、『働くということは外に出て働くしかない!』と思い込んでいる昔ながらの人です。
私は感染症のパンデミックが起きて以来、在宅で仕事をしているのですが、義母にとっては『家で働く』という概念がないので、まったく理解しようとしてくれませんでした。

「暇だから良いでしょ?」と我が家に突然押しかけてくることも多く、「仕事があるので……」と断っても、一切気にかけてくれることはなかったのです。

嫌味

ある年のお正月、義実家に私たち家族と義姉家族が集まりました。
義母は保険営業で働く義姉を「偉いわぁ」「母親の鑑ね」「さすが私の娘!」など、さんざん褒めたたえた後に「Rちゃん(私)は暇そうで良いわねぇ」と嫌味たっぷりにディスってきました。

見かねた夫が「母さん、Rは家で仕事してるんだよ?」と言ったのですが、聞き入れる様子は一切なし!
「家でできる仕事なんて、内職みたいなものでしょ? いくらにもならないじゃない!」とバカにしたように言い放ったのです。

思わぬ反撃

すると今まで黙って聞いていた義兄(義姉の夫)がこう言い出しました。

「お義母さん、実は僕も来月から在宅勤務ができる会社に転職が決まったんです。月に1〜2回出社することはありますが、基本的には家で仕事をします。お給料だって今までより良いんですよ?」
「コロナのこともあって、最近では多くの企業で在宅勤務が推奨されてるんです。内職みたいなものっていうのは、勘違いです。」

高学歴で収入もある義兄に頭の上がらない義母は、真っ赤な顔をして黙りこくってしまいました。

恥ずかしい

私も在宅勤務ではありますが、夫と同等の収入があります。
今まで何を言っても聞かなかった義母は、義兄にやりこめられてからは何も言わなくなりました。

自分の勝手な価値観で他人を見下す義母は、これから先、変わることができるのでしょうか?
なかなか考え方を変えるのは難しいかもしれませんが、彼女の頑固さや非常識さを知っている私は、大人しいのは今だけなのではないかと心配しています。

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:RIE.K