「妊娠しやすくなる菌」というジンクス・迷信を聞いたことがありますか? ただ、妊娠が感染するという医学的根拠は一切ないようです。
それでも、子宝にあやかりたいと思う相手に対し、そのような文句を並べ立てる人もいるそう。
今回は、筆者の知人女性A子から聞いた、妊娠に関する問題発言を行った「トンデモ小姑」エピソードを紹介しますね!

妊娠した小姑

A子の小姑は、おめでたいことに子宝に恵まれました。
そのことを喜ぶ小姑と家族でしたが、どんどん小姑の行動がエスカレートしていきます。
「皆にも、この幸福を分けてあげないとね!」
そう言って小姑は、あろうことか自分が手で触ったお米を、不妊治療で悩む知人夫婦などに配り始めたのでした。

小姑曰く「稲穂がたくさん実っているお米はそれだけで豊穣の証だし、私が触ったことによって更なるご利益にあやかれる、いわば妊娠菌よ!」とのことです。
しかし、妊娠が感染するといった医学的根拠は一切ないんだそう。

ドン引きする周囲

ですが、人が素手で触ったお米をもらっても、正直困ってしまうのが本音でしょう。
案の定、小姑からお米を貰った女性達は「ちょっと、どうすれば良いか分かりません......」といった表情をしていました。

そして遂に、不妊治療で悩む一組の夫婦から、小姑の夫に苦情が。
「私も夫も、真剣に不妊治療で悩んでいます。その中でこのような物を渡されて、正直かなり傷付きました。このお米をもらって妊娠出来るのなら、私達の今までの苦労は一体何なのでしょうか?」
この言葉を聞いて、小姑の夫もさすがに堪忍袋の緒が切れました。

改心した小姑

「お前、今までそんな物を皆に配っていたのか!? その軽はずみな行動で、どれだけ多くの人を傷付けていると思ってるんだ!」
始めこそ夫の言葉に反論する小姑でしたが、夫に諭されるうちに考えを改めていきます。

自分もまた、不妊治療で悩んでいた時のことを思い出したのでしょう。
これによって深く反省した小姑は、お米を配るのを辞めました。

人にプレゼントするにしても、何を渡すかによって自身の品格が問われます。
これから母になる小姑には尚更、自身の行動について考えてほしいですね!

※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

ltnライター:六条京子