慰謝料の減額交渉などを名目に弁護士をかたって現金50万円をだまし取ったとして、福井県警坂井署は4月4日、詐欺の疑いで福井県福井市の自称書道家の男(52)を逮捕した。同署によると、「現金の交付は受けたが、弁護士と称したことや、減額交渉をするなどの話はしていない」と容疑を否認している。

 逮捕容疑は2022年10月11日、坂井市内に住む50代女性宅で、弁護士になりすまして女性に「(息子の)離婚相手の浮気調査をして浮気している事実があれば慰謝料の減額などをすることができる」「調査内偵費用預かり金として慰謝料500万円の10%に当たる50万円を支払ってください」とうそを言い、翌12日、当時福井市内にあった容疑者宅で50万円をだまし取った疑い。

 同署によると、女性は容疑者と共通の知人を通じて知り合った。現金を知人が容疑者宅で渡した後、連絡が取れなくなったことを女性が不審に思い、23年12月に被害届を出した。