今宮はOPSで12球団トップの「1.117」、WARはただ一人の「1.0」に乗る

 ソフトバンクの今宮健太内野手が、打撃で12球団トップの指標を残している。セイバーメトリクスの観点からプロ野球の分析を行う株式会社DELTAのデータによると、打席あたりの総合的な打撃貢献度を表す「OPS」で1位。さらには打撃、守備、走塁、投球を総合的に評価する「WAR」でも唯一の「1.0」に乗る。

 今宮と言えば、5回のゴールデングラブ賞に輝いている守備の名手。打撃でも身体能力を生かした豪快な一発で沸かせるが、OPSでは2022年の.761が最高だった。しかし、ここまでの9試合でリーグ単独1位の2本塁打を放つなど「1.117」。2位の岡本和真(巨人)、3位の柳田悠岐(ソフトバンク)をも上回る。

 さらに守備での貢献度も高いことから、WARでも12球団トップ。わずか9試合で1.0の乗っているのは今宮ただ一人で、2位には近藤健介(ソフトバンク)、3位には岡本、4位には近本光司(阪神)と続いている。まだ9試合とサンプルは少ないものの、32歳にして打撃でトップを走る守備の名手に注目が集まる。(Full-Count編集部 データ提供:DELTA)

データ提供:DELTA
 2011年設立。セイバーメトリクスを用いた分析を得意とするアナリストによる組織。書籍『プロ野球を統計学と客観分析で考える デルタ・ベースボール・リポート1〜3』(水曜社刊)、電子書籍『セイバーメトリクス・マガジン1・2』(DELTA刊)、メールマガジン『1.02 Weekly Report』などを通じ野球界への提言を行っている。集計・算出した守備指標UZRや総合評価指標WARなどのスタッツ、アナリストによる分析記事を公開する『1.02 Essence of Baseball』も運営する。