ヤンキースの左腕コルテスが“ヘンテコ投球”を披露

■ガーディアンズ 8ー7 ヤンキース(日本時間15日・クリーブランド)

 ヤンキースの左腕ネスター・コルテス投手が、14日(日本時間15日)の敵地ガーディアンズ戦で見せた超変則投球が話題となっている。投球に入ると、突然“招き猫”のような動作で投げるふりを見せ、そのまま横手から変化球を投げ込んだ。過去にもヘンテコ投球を披露したこともある左腕の投球に、「殿堂入り級のダサさ」「野球界のサーカス」などの反応が相次いでいる。

 この試合に先発したコルテスは2回2死でアンドレス・ヒメネス内野手と対戦。カウント0-2から投球動作に入ると、右足を大きく上げた後になぜか急減速。ボールを持った左手をひょこっと動かして投げるふりをすると、すぐさま横手で投球した。ヒメネスは一連の動作に惑わされることなくボールを待ち構え、スライダーをファウルにした。

 コルテスは昨季もクイックピッチを宣告された直後の投球で、右足を上げたままぶらぶらとさせ、時間をかけて投球したことがあり、2年連続で変則投球を披露したことになる。地元メディア「ニューヨーク・デイリー・ニュース・スポーツ」でヤンキース番を務めるギャリー・フィリップス記者は20日(同21日)、X(旧ツイッター)にアーロン・ブーン監督の反応を投稿。

「コルテスのパンプ・フェイク(招き猫のようなしぐさ)を最初に見た時、不正投球(ボーク)だと思ったことに言及した。突き詰めていくと、MLBでもそうルール化されている。なので、2度と見ることはないだろう」と言及したようだ。

 それでもコルテス本人は同日の米ニューヨーク・ポスト紙で笑いながら「今までやったのは私だけだし、今後も現れないだろう。私は記録に残ったね!」とコメントしたとされ、どこ吹く風のようだ。SNSでは「ネスタ―は面白い」「彼は少年のような心を持っている」と喜ぶ声が上がった一方、「明日には違反投球と判定されるだろう」「ルールはどうであれ、ボークが宣告されるべきだ」とのコメントも見られ、賛否両論が巻き起こっている。

 コルテスは今季5試合に先発して1勝1敗、防御率3.41をマーク。メジャー通算25勝を挙げている左腕が今度はどんな投球を見せるのか。キューバ出身の29歳から目が離せないのかもしれない。(Full-Count編集部)