【吉田輝和の絵日記】ミニゲームで遊びた過ぎてゴールドソーサーまでダッシュしたいのに、寄り道要素が楽しすぎて困っちゃう!『FINAL FANTASY VII REBIRTH』
パッケージ版では、インストール用のデータディスクとプレイディスクの印刷が反対になっているミスが起こっていましたね。僕は「これが本当のリバースだな!」と会心のギャグを思いついてドヤ顔をしていたのですが、この程度のギャグは誰しも思いつくもんですね……。
◆初っ端から寄り道が楽しくてストーリーが進まない!
クラウドやセフィロスの過去が描かれる5年前のニブルヘイム編から始まるのだけど、その内容は体験版の絵日記に書いてあるので、詳しくは割愛する。
このエピソードでは、クラウドたちの前に敵として立ちはだかるセフィロスが、5年前は上司にしたいゲームキャラランキングがあれば1位を取りそうな良い人っぷりだった。
その後もセフィロスはクラウドが見る幻のように、たびたび一言ボソリと呟いては消えていく。クラウドの中に住まうイマジナリーセフィロスなんだろうか。
5年前のニブルヘイムでの出来事を語り終え、それぞれが宿屋の部屋に戻る。その際にティファから「私たち、幼なじみっていうほど仲良しじゃなかったよね」と悲しい事実を告げられる。僕がもし気になる女の子からこんなこと言われたら死んでしまうかもしれない……!
ふて寝じゃないけど、部屋に戻ってそのまま眠る。旅の途中だし寝間着に着替えないのは当然としても、肩パッドも外さないのか。寝返りを打ったらグリンッてなりそうだな。
そして翌日、システムのチュートリアルの流れで町を散策する。装備のアップグレードによるカスタマイズや、拾い集めた素材を使ってアイテムクラフトが出来るようだ。
その他にも、町の中ではカードバトルも行える。自陣を広げ、より大きな数値を獲得した方が勝ちとなるシンプルなルールなんだけど、カードの種類が豊富で戦略性が高い。序盤からこんな中毒性の高いミニゲームをお出しになられたら……ストーリーが進まないじゃないか!
チュートリアルイベントを終えると、捜索兵たちがクラウドたちを見つけ出すために町を占拠してきた。さあ、町からの脱出劇が始まるぞ!
アイテム屋に先程のカードゲームのパックが販売されており、逃走中なのにウキウキで開封するクラウドの姿があった。
◆恋愛ゲームみたいに好感度アップだ!
一歩街の外に出ると広大なフィールドが広がっていた。エリアごとに区切られているのでオープンワールドではないものの、様々なロケーションや、徘徊しているモンスターとのバトル、クラフト用のアイテムの収集などの要素が用意されている。
点在する通信塔を起動していくと、より詳細な地図が表示されるようになる。フィールド上にはお宝の隠されたトレジャースポットやクエストなどの寄り道要素もあり、探索しごたえはしっかりとありそうだな。
また本作には好感度システムがあり、パーティメンバーとの会話選択肢で上昇していく。
回答に時間制限があって、なんだか恋愛ゲームみたいだな。好感度次第で発生するデートイベントなどもあるので、仲間のハートをグッと掴まねば!
なんて言いつつも、エアリスとティファのお着替えイベントでは、何度怒られても覗きに行こうとするクラウドさん(というか僕)。
最初の方は「なにする気ですか〜?」と冗談めかしていたエアリスも、そのうち「しつこい!」と怒り出すぞ。好感度、下がってないよね?
◆内なるセフィロスの声に心をかたむけろ!
前述のカードゲームを始めとし、祝賀パレードのリズムゲームや、射的のようなパイレーツランページ、イルカに乗った海上レースなど、ストーリーを進める上で数多くのミニゲームが登場する。
3Dバトラーは、オリジナル版のカクカクポリゴンチックなキャラクターで戦う。懐かしいな。
そして『FF7』におけるミニゲームと言えば、やはりゴールドソーサーだろう。ゴールドソーサーとは、神羅カンパニーによる巨大アミューズメント施設だ。オリジナル版でも様々なミニゲームが用意されていて、ストーリー進行そっちのけでスコアアタックなどに熱中していたプレイヤーは多かったはずだ。なぜなら僕もそのクチだからだ。
僕が本作で一番楽しみにしていた要素は、何を隠そうこのゴールドソーサーだ。普段は寄り道を優先するプレイスタイルだけど、今回ばかりは寄り道はそこそこにストーリーを進めていた。
そしてとうとうやってきたぞ。ゴールドソーサーに……!
大はしゃぎする女性陣に対し、クールなクラウド。本当は遊びたいんだろ?遊びたいって言っちゃえよ!
そしてまた現れるセフィロスの幻……。そうだ、クラウドの内なるセフィロスはなんて言っている?
セフィロス「楽しめ クラウド」
セフィロスがそういうなら全力で楽しまなきゃね!
内なるセフィロスがそう言ってるんだから仕方ないよね!
前半は駆け足気味で進めていたので、クリアまでは70時間ほどでした。ゆっくり進めていれば100時間以上はプレイ出来そうです。
前作と比べて、フィールドマップはかなり広大で、クエストやロケーションがそこかしこに散りばめられており、探索し甲斐は抜群にありましたね!ファストトラベルも用意されているし、チョコボやバギーといった乗り物もあるので、移動は苦になりませんでした。ちょっとした段差ならパルクールで飛び越えられるので、徒歩移動も楽しかったです。
ただ、細い隙間をすり抜けるときなどに移動速度がゆっくりになるシーンや、特定のボタンを繰り返し押させるシーンがいくつかあり、テンポの悪さを感じることがあったのが残念でした。
オリジナル版とは異なる展開も見られ、オリジナル版をプレイ済みだからこそ「これどうなっちゃうんだろう」とハラハラしながら楽しめました。次回はいよいよリメイクプロジェクト3部作の最終作!物語がどのように終結していくのか、今からワクワクしています!
『FINAL FANTASY VII REBIRTH』はPlayStation 5向けに発売中です。