岐阜県教育委員会は19日、知人の男性宅からゲーム機など26点や現金12万5千円を盗んだとして、当時高山市立東山中学校勤務の教諭(32)を懲戒免職とするなど、懲戒処分2件を発表した。処分はいずれも18日付。

 県教委によると、教諭は2022年7月〜昨年11月に計8回にわたり、男性が不在で無施錠になった自宅に侵入し、家庭用ゲーム機やゲームソフト、かばん、ストーブ、トースター、プリンター、現金などを盗んだ。物品と現金合わせて被害額は24万円に上る。一部は中古品買い取り店で売却し、遊興費や交際費に充てていた。

 昨年11月に男性が、教諭の窃取に気付き、高山署に出頭するように促して事案が発覚。教諭は窃盗容疑などで書類送検され、岐阜地検高山支部は3月に不起訴処分とした。県教委に対し、教諭は「信頼を裏切ってしまい申し訳ない」と述べている。

 このほか、昨年10月に岐阜市内で乗用車を運転中、横断歩道を自転車で渡っていた女子高校生と接触し軽傷を負わせたにもかかわらず、救護措置や警察官への報告をしなかったとして、市立華陽小学校の男性教諭(28)を停職3カ月とした。男性教諭は道交法違反容疑などで書類送検され、岐阜地検は3月に不起訴処分とした。