岐阜県最北端に位置する奥飛騨数河流葉県立自然公園の池ケ原湿原(飛騨市宮川町)で、ミズバショウが見頃を迎えている。遅い春を告げるリュウキンカも咲き始め、白と黄の色彩が湿原を鮮やかに彩っている。

 広く晴れ渡った2日は、多くの見物客たちが訪れ、鳥のさえずりが響く中、木道を歩きながら春の花の共演をカメラに収めていた。

 池ケ原湿原は標高960〜980メートルにあり、広さ約5ヘクタール。1977年、ミズバショウとリュウキンカの群生地として県天然記念物に指定された。その後、「岐阜の宝もの」にも認定された。

 管理事務所によると、ミズバショウは先月26日から咲き始めた。開花してから霜が降りなかったため白さが例年になく際立ち、大型連休明けの10日ごろまで楽しめそうという。