週末、日本酒好きの友人の誕生日祝いがあり、ここしかないでしょ!ということで五反田の「地酒万流 酒道 野崎屋」さんへ伺いました。
こちらは、常時160種類以上の日本酒が揃っていて、特別なお酒を除いては半合(90cc)が390円均一でいただけます。

メニューの表紙。ここから既に愛があふれています。

半合(90cc)、片口小(180cc)、片口大(360cc)と3サイズあるので、ひとりで色々な日本酒を楽しみたい方は半合、数人で味の感想を言い合いながら飲みたい方は二号の片口大など、シーンによって選べるのが嬉しい。

まずはお通し2種。
この日はポタージュと玉子豆腐で、ジュレのかかった玉子豆腐は柚子がふわっと香り、「いい仕事してますね…」と唸りました。
日によって内容は変わりますが、いつ行ってもどのお通しもすべて美味しい!
予約した日は、今日は何かなーといつも楽しみです。

左)三笑楽 純米生原酒/三笑楽酒造(富山県)、右)冩樂 純米酒/宮泉銘醸(福島県)

三笑楽の純米生原酒は1月上旬〜なくなるまでの季節ものなので、見かけたらぜひ飲みましょう。少しバナナのようなフルーツっぽい香りがしつつも、新酒らしい爽やかさ。その中にもどしっとしたものを感じるのは純米ならでは。「お酒を笑って、楽しく飲んでいただきたい。」という三笑楽酒造さんの願いが込められたお酒です。

冩樂の純米酒は飲んだことがある方も多いのでは? 口に含むと果実の香りがふわっと。そしてお米の旨みが広がって、最後はスッときれていく感じでどんなお料理にも合います。友人は冩樂が好きで、「このザ・王道って感じが好きなんだよー」とニコニコ。

左)花見ロ万 純米吟醸/花泉酒造(福島県)、右)大納川 天花 純米吟醸 無濾過生原酒 秋田酒こまち/大納川(秋田県)

ラベル可愛すぎ問題! 見たら絶対飲みたくなっちゃいますよね。

花見ロ万 純米吟醸はアルコール13度と低めなので、日本酒に慣れていない方もすっと飲める。みんなでわいわい飲むときも、ゆっくり酔えるのでこのシーズンにぴったり。味わいは軽やかですが、ちゃんと旨みと甘みが感じられる、女性におすすめのお酒です。

北国の澄んだ空気の中に降る雪は、天から舞い落ちる花にたとえられ「天花」と言われるそうで、そのロマンチックな雪の別名がつけられた大納川 天花。華やかな香りとフレッシュさに加えて秋田酒こまちのやわらかな甘さが感じられるお酒になっています。

ここでおつまみの紹介も。

ザ・つまみの「がっこクリームチーズ」と「赤なまこ酢」。いぶりがっことクリームチーズって、なんでこんなに合うんでしょうか。野崎屋さんで使われているクリームチーズはほんのり甘くて酸味が少ないので、いぶりがっこのスモーキーさと混ざっていくらでも食べられてしまいます。なまこ酢は酒飲みには欠かせない一品ですよね。歯ごたえも楽しい。

そら豆、好き嫌いが分かれますが、私は大好きです。とても大粒で実がしっかりしていて、塩加減もちょうどいい。独特の香りがまたお酒に合います。

焼き筍! 季節ですねー。焼き加減もちょうどよく、お塩を付けていただくと春が来たなぁと嬉しい気持ちになります。

あたごのまつ はるこい 純米吟醸/新澤醸造店(宮城県)

そして、〆の一杯はこちら。さらに春を噛み締められる、季節限定のはるこい。

春らしいピンク色のにごり酒で、酵母が生きているので噴出注意! デリケートで扱いの難しい赤色酵母を使用していて、このきれいなピンク色になるそうです。甘酸っぱくてトロッとしていて、ちょっとデザートに近い感じでとても美味しい♡

ということで、今回は五反田の「地酒万流 酒道 野崎屋」さんで美味しいお料理と美味しいお酒を堪能しました!
今回ご紹介したもの以外にも、美味しいお料理がてんこ盛りです。また、野崎屋さんには蔵の方達もたくさんいらっしゃっていて、お手洗いには蔵の方とのお写真が飾られています。見ているだけで(勝手に)蔵の方と近くなったような気分になってそれもまた楽しいので、日本酒好きな方も日本酒ビギナーの方もぜひ一度行ってみてくださいね。

地酒万流 酒道 野崎屋