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まだあったのか!

Facebookの「Poke(ポーク)」という機能、使ったことありますか?

「Poke」は「つっつく」という意味ですが、Facebook上では、メッセージしたり、挨拶やコメントを書き込みをするほどではないけどっていう時にPokeを押してつんつんする、っていう機能として存在しています。あまり目立たない機能ですが、ずっとある機能です。

それがなぜか、ここ1ヶ月で急激に使う人が増え、なんとその数は以前の13倍となったそうです。

Poke流行のわけ

FacebookはThreadsで、「Pokeが流行ってる」と興奮気味に投稿。「過去1か月間でFacebook上でのPokeが13倍増加しました。でも一体、誰が誰にPokeしてるんでしょう?」と書かれています。

実は、Facebookは検索でPokeページを見つけやすくし、さらにPokeする相手を提案するという改変をしていました。

それがPoke利用が大幅な増加した理由のようです。調査結果では、Pokeを利用した50%以上が18歳から29歳のユーザーということがわかっています。

ここ1ヶ月でバズっているということは、若いユーザーの多くは、おそらくこの改変で初めてPokeの存在に気づき、使ってみたとみられています。

GIF: Gizmodo US

実は2004年からずっとある機能

ところで、PokeはFacebookが2004年に創設されて以来実はずっと存在していて、いわば20年も忘れられていました。

それでもPokeは消滅せず、ずっとひっそりと生きてきた機能でした。2014年の米Gizmodoの記事で、Pokeが気持ち悪い機能なのか、おもしろい機能なのかについての考察が書かれていますが、答えとしてはどちらも、ですかね。

昔からFacebookをやっている人なら、一度は「え、なにこれ…?」というPokeを受け取ったことがあるかもしれません。ずっと会っていない遠い親戚からとか、高校の物理の先生から、とか。全然うまくいかなかった元カノからとか。

Pokeは無言のツンツンなので、相手がどんな気持ちで送っているのか計り知れず、ちょっと「怖っ」てなることが多いような気がします。

通知音はマークの声だった

Poke機能を考えたのは、もちろん創始者のマーク・ザッカーバーグ。

実は当初、Pokeが来た時の通知音はマーク自身の声で「ポーク」と言っているものが使われていました(通知音はSoundCloudで聞くことができます)。

マークは「特定の目的を持たない機能を作ってみるのが楽しいと思った」と10年以上前のFacebookでの投稿で述べています。

Pokeはソーシャルメディアのいいところと悪いところを象徴しているような機能でした。軽快に、そしてランダムに人と繋がることができるけれど、すごく奇妙な感じがあり、完全に不必要なもの。

そしていつPokeされるかわからないので、来たらうれしいし、それを待っている自分もいる、というような感じでした。でもPokeの存在を長い間忘れていた今、こうしてPokeが戻ってくるとなると、ちょっとストレスに感じてしまう人もいるかも。

Pokeは、実はSnapchatと競合するために作られたFacebookのメッセージアプリの名前でもありました。Pokeアプリ開発者はたった12日でPokeを作ったと語っていましたが、結局は失敗してなくなってしまいました...。

それでもPoke機能だけはしっかり残っているというのは、すごいもんです。