『GREAT VOYAGE 2024 in YOKOHAMA』横浜武道館(2024年3月17日)
GHCジュニアヘビー級選手権試合 ○ダガvsYO-HEY×

 GHCジュニア王者のダガが、場内ストンピングが響く熱闘の末にYO-HEYの挑戦を退けて5度目の防衛に成功した。

 3・10熊本大会でのGHCジュニアタッグ王座戦でダガ相手に防衛を果たしたYO-HEYが、逆にシングル王座挑戦を要求して実現。とはいえダガはジュニアタッグ前哨戦からYO-HEYの腰を徹底的に痛めつけており、ダメージが癒えぬなかでの王座戦となった。

 それでもYO-HEYは先に仕掛ける。後頭部へのドロップキックで先手を取ると、スラディングキックも後頭部に見舞い、そこから首への集中攻撃へ。これまで腰を攻められたお返しとばかりにたたみかけた。しかし、エプロンでダガがパワースラムを決めて、YO-HEYの腰に大ダメージを与えると、一転して王者が鬼の腰攻めに転じた。

 各種バッククラッカーを連発すると、YO-HEYは溜まらず悲鳴。それでも執念で耐え忍ぶと、ダガがハンドスプリング攻撃を狙った瞬間、顔面に低空ドロップキックを発射する。顔面Gもさく裂。カナディアンデストロイヤーからこん身のドロップキックがクリーンヒットした。這うようにしてフォールすると、カウントの大合唱となるが、ダガはギリギリでキックアウトした。

 ダガは雪崩式ブレーンバスターから再び攻勢に出るも、YO-HEYは粘りに粘る。ディアブロウイングスをウラカンラナで丸め込み、あわや3カウントの場面を生み出すと重低音ストンピングまで発生。歓声に応えるべく、追撃を狙ったYO-HEYだったが、ダガはその動きを完全に読み、アルゼンチンバックブリーカーの要領で担ぎ上げると、そのままバッククラッカーをズバリ。動きの鈍ったYO-HEYをディアブロウイングスで叩きつけて、完勝となる3カウントを聞いた。

 昨年11月にHAYATAからベルトを奪い、近藤修司、Eita、大原はじめ、タダスケ、そしてYO-HEYと名うての実力者相手にことごとく完勝防衛。王者としての立場をより盤石のものにした。「ここに俺を倒せるジュニアの選手はいない。日本、アメリカ、イギリス…誰でもいいからかかって来い。“ライオン"は飢えてるんだ」とダガ。絶対王者と化したダガの次なる獲物は誰になるのだろうか。

【ダガの話】「言った通りだ。ビバ・ララサ。誇り高きメキシコの戦士、俺たちにとってどう勝つかは問題じゃない。とにかく勝たなきゃいけないんだ。もうわかっだろ。ここに俺を倒せるジュニアの選手はいない。日本、アメリカ、イギリス…誰でもいいからかかって来い。“ライオン"は飢えてるんだ」

【YO-HEYの話】「いってえ。ああ、クソ。あんな負け方して、偉そうなこと言えへんけど。きつい。悔しい…悔しい。ああ! アカン、ちょっと一からやり直します。すいません。タディ、ホントごめん(『謝らんでええ』というタダスケに支えられてYO-HEYは控室へ)」