『チャンピオン・カーニバル2024』品川プリンスホテル ステラボール(2024年4月24日)
Bブロック公式戦 ○安齊勇馬vs諏訪魔×

 諏訪魔が健在ぶりを見せつける猛攻で三冠最年少王者を追い込んだものの、安齊が3勝目で後半へ折り返し、「残りの3試合、新技ギムレットと、そして渕さんから教えてもらったフェースロック、この二つで必ずこのチャンピオン・カーニバル優勝します」と誓った。

 王者として春の祭典に臨んだ安齊はジュン、クルーに連勝したものの、4・21幕張大会で本田とのNew Period対決に敗れて初黒星。折り返しの4戦目となったこの日、2008年覇者・諏訪魔と対決した。

 序盤から諏訪魔が強さを見せつける。強烈なダブルチョップを打ち込み、スリーパー、フロントネックロックで絞め上げ、フロントスープレックスでぶん投げる。安齊もミサイルキックで反撃。フロントスープレックスでお返ししたが、諏訪魔は走り込んでのラリアットを叩き込んで押し返した。

 安齊もジャーマン合戦に持ち込んだが、諏訪魔は串刺しラリアット、フロントスープレックスの連続攻撃で返り討ち。強烈なラリアットを叩き込む。負けじと安齊はジャーマン、ドラゴンとスープレックスを連発し、渕正信直伝のフェースロックで絞め上げたが、諏訪魔はギブアップしない。そのまま立ち上がると急角度バックドロップで突き刺した。

 すかさず雄たけびもろとも諏訪魔が猛烈なラリアットを叩き込んでどよめきを起こした。安齊もバックドロップを押し潰し、ショートレンジラリアットを連打されても、ジャンピングニーを連発して応戦。ジャーマンで追い討ちをかけると、諏訪魔もギリギリで返して意地を見せ、フェースロックで絞め上げても意地で耐え続けたが、レフェリーストップがかかった。

 安齊が諏訪魔にシングル初勝利。三冠王者として、同王座最多戴冠記録(8回)保持者を破る価値ある3勝目となった。「諏訪魔さんに、諏訪魔に勝ったぞ!」と勝利の雄たけびを上げた安齊は「チャンピオン・カーニバル2024、今日で折り返し。現在戦績3勝1敗・勝ち点6。このあと残された3試合全部勝って、横浜BUNTAIに進むのは俺だ」と断言。「つまり、このチャンピオン・カーニバル2024後半も俺だけを見ててください。俺との約束です」と呼びかけて締めた。

 安齊にとって諏訪魔は自分をスカウトしてくれた恩人。「これメチャクチャでけえ1勝だよな。このたった1回の勝利で諏訪魔さんを超えたなんて思ってないけど、俺をこの全日本プロレスにスカウトしてくれた諏訪魔さんに少し近づいたんじゃねえか?」とした安齊は大きく白星先行で後半戦へと折り返すことになった。5戦目は4・27大阪大会のレイ戦。安齊は「俺は残りの3試合、新技ギムレットと、そして渕さんから教えてもらったフェースロック、この二つで必ずこのチャンピオン・カーニバル優勝します」と誓ってみせた。

【安齋の話】「諏訪魔さんに、諏訪魔さんに勝ったぞ。これ、メチャクチャでけえ1勝だよな。このたった1回の勝利で諏訪魔さんを超えたなんて思ってないけど、俺をこの全日本プロレスにスカウトしてくれた諏訪魔さんに少し近づいたんじゃねえか。そして、現在勝ち点6、同率首位。残り3試合。絶対落とせねえ。俺は残りの3試合、新技ギムレットと、そして渕さんから教えてもらったフェースロック、この2つで必ずこのチャンピオン・カーニバル優勝します。ありがとうございました」